2013 Fiscal Year Research-status Report
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25380468
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
板倉 宏昭 香川大学, 地域マネジメント研究科, 教授 (80335835)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 地域コミットメント / 外部力(ヨソモノ) / 内部力(ジモティ) / 地域の物語 / サイト・スペシフィック・ストーリー |
Research Abstract |
地域ビジネスの担い手の構造について調査研究を行った。現実の地域ビジネスは、重層的な担い手がいかに地域の物語(site specific story:サイト・スペシフィック・ストーリー)を浸透させるかが鍵となっている。「どのように担い手は地域の物語をつくるのか」「物語を浸透させるにはどうしたらよいか」[担い手はどのように地域外の外部力(ヨソモノ)を取り込んだらいいのか?」「地域の担い手の行動は、どのような特徴があるか?」「どのような担い手の行動が地域力を生み出すのか?」「これまでのRIS(Regional Innovation System:地域イノベーションシステム)は担い手を育ててきたのか?」「担い手を育成するにはどのようなゾーニングでどのような方策をとるべきか?」について、検討を行った。 具体的分析においては、以下の視点からアプローチしている。 ①担い手の取り組みを類型化する。②担い手の行動構造を特定し、測定スケールを開発する。③物語の浸透プロセスを分析する。④担い手の行動と物語成果(パフォーマンス)との関係を明らかにする。⑤①から④について、四国地域と大都市(東京・大阪)とを比較した。 特に、地場産業として、香川県小豆島のオリーブビジネスや庵治町の石材産業、高松市屋島、男木島、女木島、坂出市沙弥島、丸亀市、小豆島、岡山県宇野市などの瀬戸内国際芸術祭会場、島根県太田市の石見銀山にてフィールドスタディを行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
地域コミットメントと内部力と外部力の関係、関連の要素を拡大し、担い手と物語に着目して地域ビジネスの構造を明らかにした。 ・分析のための理論的なフレームワークの構築を実施した。 ・理論的検討と同時に、事例の収集ならびにその整理加工を行い、四国地域の地域ビジネスの担い手の特色を把握した。 東京・大阪地区のインタビュー調査及び調査票による調査については、準備中である。
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Strategy for Future Research Activity |
研究代表者は中国四国地方で唯一のMBAを発行する専門職学位課程の香川大学大学院地域マネジメント研究科長として、高松市、コミュニティ協議会、また、四国地域の商工会議所、商工会、経済同友会、中小企業家同友会、四国経済連合会、等の経済団体や地方公共団体と継続的に連携しており、インタビュー調査や調査票調査への協力を得て、調査研究を推進する計画である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度は、学内研究費も獲得できたため、本研究の経費の一部をそちらで使用することができた。 また、東京・大阪地区のインタビュー調査及び調査票による調査がまだ準備中である。 東京・大阪地区のインタビュー調査及び調査票による調査に使用予定。 地域ビジネスの対象として、香川県小豆島を中心としたオリーブを取り上げ、輸入品との比較を行いたい。
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Research Products
(8 results)