2014 Fiscal Year Research-status Report
組織能力を向上させる企業家的マネジメント・スタイルの研究
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25380474
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Research Institution | Chiba Keizai University |
Principal Investigator |
坂本 義和 千葉経済大学, 経済学部, 准教授 (70350288)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 組織能力 / ケイパビリティ / ダイナミック・ケイパビリティ / 企業家機能 / マネジメント / マイクロファウンデーション |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は、本研究課題における第1の研究目的である組織能力概念をオーストリー学派の企業家論から整理検討する点に対し、自己のモデルの精緻化を目的とした学会発表ならびに論文作成と発表を行った。また第2の研究目的である理論的検討に対する実証研究調査の点に対し、インタビュー調査を行った。 概念整理検討については、前年度の研究実績である概念整理と自己モデルの構築を軸にStrategic Management SocietyのSpeceial Conferenceで発表を行った。同Conferenceは戦略マネジメントにおけるマイクロファウンデーションを統一テーマとしていたことから、発表に対して有益なコメントをもうらことができた。また他の研究者の発表からも多くのヒントをもうらことができた。国内では日本経営学会の全国大会で発表を行い、ここでも有益なコメントをもうらことができ、自己のモデルにおける欠落している部分、不十分な部分、また議論の余地がある部分などが明らかとなった。またここまでの概念整理と構築したモデルをまとめる目的で、発表における批判的検討を踏まえた形で『社会イノベーション研究』において論文の発表を行った。 実証研究調査については、上記の自己モデルを前提にして5社を対象に行った。5社の内訳は、外資自動車企業、台湾EMS企業、台湾エレクトロニクス企業、国内自動車部品企業、国内エレクトロニクス企業である。これらインタビューの成果は上記のモデルの構築に際しての批判的検討に用いられた。また国内自動車部品企業に対するインタビューは平成27年度中に学内紀要で発表する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成26年度の計画をほぼ実行できたため上記の区分とした。ただし計画した個別事例研究ならびに歴史実証研究を進めることは出来なかった。またインタビュー調査は行えたものの欲を言えばより多くのインタビュー調査ならびにアンケート調査が必要と考えられる。これら来年度の課題としたい。
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Strategy for Future Research Activity |
実証調査を強化したいと考える。その上で最終年度であることから論文にまとめしかるべきジャーナルへの投稿を推進したい。
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Causes of Carryover |
事情により予定していた海外学会に参加できなかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度において可能な限り海外学会に参加、またそのための投稿英語論文の校正に使用する予定である。
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Research Products
(4 results)