2015 Fiscal Year Annual Research Report
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25380476
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
中野 勉 青山学院大学, 国際マネジメント研究科, 教授 (10411795)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ネットワーク分析 / イノベーション / 多様性 / creative industry / オーディオ産業 / 制度 / creative friction / pragmatic valuation |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は異なる文化を持つ「組織的なネットワーク」の間の衝突がイノベーションを生み出すと主張する組織の「不協和 (dissonance) 」の理論 (Stark 2009) を基礎とする。産業が変化して行くダイナミズムを、認知論、制度論、ネットワークとイノベーションとの関連から検証する。創造的な産業としてのオーディオ産業については、量販店やハイファイ・オーディオ専門店、展示会やコンベンション、専門誌、評論家などを含め、日本や海外でのインタビューを行ってきた。2015年10月のコロンビア大学、2016年3月のフランス出張の際には、ニューヨーク及びパリでのオーディオ・ショップなどでのインタビューを行った。パリのカション大学で3回の研究会での発表、2015年6月のSASEの年次大会での学会発表、フィールドワークとデータの分析を続け、論文執筆にあたる一方で、有斐閣から経営戦略とソーシャル・デザインに関する叢書の出版作業が最終段階にある。また、これらの研究は、市場における価値とはどのようなものであり、どのようにとらえられるのかという研究として、実践的な価値の研究 (pragmatic valuation) に発展しつつある。2015年9月からのサバティカルを利用し、欧米の中心的なリサーチセンターに滞在し、オーディオ産業やエシカルファッションにおける価値の実証研究に取り組んでいる。David Stark, Christian Bessy, Fabian Muniesa, Rorert Salais, Jens Beckert ら economic sociology and sociology of markets, pragmatic valuation, economics of convention の代表的な研究者との意見交換を行う中で、研究発表を続けながら、論文の出版に向けての活動を続けている。
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Research Products
(7 results)