2015 Fiscal Year Research-status Report
日本企業のナレッジ・ワーカーのキャリア発達メカニズムの研究
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25380494
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
藤本 雅彦 東北大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (90374884)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | エクセレント人材 / 早期選抜教育 / キャリア発達 |
Outline of Annual Research Achievements |
2015年度は、前年度末に実施した日本を代表する大手証券関連企業のインタビュー調査結果の分析と、新たに大手情報サービス企業のインタビュー調査を実施した。 これらの調査結果から得られた新たな発見は、日本企業を代表する業界最大手企業における事務系の卓越人材(エクセレント人材)のキャリア発達には、技術系や他の一般企業では見られない特徴が存在することであった。卓越人材に共通した学習とは、入社4年目から6年目までの半人前の早い時期から、目先の日常的な仕事を超えた、事業と組織に関するスコープ拡大(メタ認知的なダブルループ学習)をもたらす経験的学習をしていたことである。 こうした経験的学習は、入社4~6年目の20歳代後半という早期からトップマネジメントに近い大局的な視野を拡大する貴重な経験であり、早期選抜教育のための仕事経験の機会が意図的に与えられていると考えられる。これまでの昇進構造の実証研究では入社5年目頃から昇格においてスピード競争が始まることが明らかにされてきたが、同時に貴重な仕事経験の機会提供による選抜教育が始まっていることを意味している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
これまでに調査した企業数とインタビュ対象者は、4社で56名に達しており、ほぼ計画通りの調査が実施できた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も毎年1社は調査を実施すべく、候補企業に調査インタビューのアプローチをしていく。
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