2014 Fiscal Year Research-status Report
スマートシステムやスマートサービスにおけるイノベーションシステムの国際比較分析
Project/Area Number |
25380500
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
宮崎 久美子 東京工業大学, イノベーションマネジメント研究科, 教授 (20281719)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | サービス / スマート / イノベーション / 技術 / 戦略 / ビッグデータ / コンバージェンス / コンペテンス |
Outline of Annual Research Achievements |
インターネットをベースとしたNGN サービスによるパラダイムシフトに対応するたに、NTTが新たにサービスアプリケーション層の技術競争力を構築し、ネットワーク層の競争力との融合を図った技術戦略の過程について実証分析を行い、韓国で行われた国際会議ASIALICSで発表し、また論文がジャーナルに受理された。 台湾のIC デザインサービス企業が戦略的提携により、エコシステムを形成している過程について、ケーススタディーを行い、技術経営の国際会議PICMETで発表した。中国の電気自動車産業における技術軌道、進化について論文データを元に実証分析を行い、PICMETで発表した。新興技術を事業化し、イノベーティブな製品・サービスを提供していく上でユーザーからの要求課題を分析し、パートナーの連携等について探索する過程について、実証分析を行い、ジャーナルに掲載された。 スマートハウスの初期段階の普及について、日独における標準化戦略と技術戦略に焦点を当て、我が国ではスマートハウス事業を推進するためのエコーネットを、ドイツではKNXアソシエーションを比較対象として日独でヒアリングを行い分析を行った。また、4か所で進行中のスマートコミュニティーの国家プロジェクトを対象にヒアリング調査を行った。 クラウドサービス提供者がビッグデータを利用して行く過程で知識コンバージェンスが起きて行くプロセスについて計量書誌分析をベースに実証研究を行い、マレーシアのクラウドサービス提供者に、新しく生まれる機会について提言を行った。知識コンバージェンスを分析する上でビッグデータに関連したキーワードを抽出する手法を開発し、韓国で開催された国際会議で発表し、最優秀学生論文賞を受賞した。また、放送サービス提供者がいかにビッグデータを利用し始めているのか、研究を行う上でリサーチプランを作成した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
海外の格式高いジャーナルを含め、この1年間で3本掲載されました。(受理を含む)またMOT分野の名高い国際会議PICMETとアジアのMOTの国際会議ASIALICS 等で7回発表しました。 ASIALICSでは最優秀学生論文賞を受賞しました。(又、今査読中の論文もあります)
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Strategy for Future Research Activity |
学際的に実施された分析結果を元に総合分析を実施、総合戦略を構築する。分析手法に発展改良を加え、さらに掘り下げた発展分析を実施し、思考比較分析を行う。放送分野でのビッグデータコンバージェンスについてケーススタディーを行い、新な手法で分析し、国際比較を行う。またスマートグリッドの初期の段階の開発、普及について各地で行われているデモンストレーションプロジェクトを対象した評価を行う。技術マネジメント、経営システム論、技術政策論、技術経済論、通信政策論などに基づいた分析結果を、マクロ、ミクロレベルにおいて総合的に分析。スマートサービスイノベーションシステム形成パスについて、最適マネジメントを抽出し、また社会経済的、制度的面との関連を分析する。我が国の劣位ポイントを抽出し、あわせ、対応策を提言する。
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Causes of Carryover |
2015年1月にハワイで開催されたPTC(Pacific Telecom Council)(太平洋電気通信協議会)の年次大会に出席し発表する予定でしたが、学内の急な業務が出来、参加することを断念しました。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
2015年8月に米国ポートランドで行われるMOTの国際会議PICMETに学生とともに出席し、発表を行う予定です。
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Research Products
(10 results)