2014 Fiscal Year Research-status Report
国内電機産業のサービス化とグローバル戦略創出の将来シナリオの研究
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25380512
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
鴨志田 晃 横浜市立大学, 総合科学部, 教授 (00444117)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | サービス化 / シナリオ分析 / 製造業の競争戦略 / グローバル化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、近年、急速にグローバル市場で競争優位を失いつつある日本の電機産業に着目し、その「将来モデル・シナリオ」の分析考察を行うことを目的とする。具体的には、近年、新たな学問分野として注目される「サービス科学」の学問的基盤と問題意識に基づき、市場のコモディティ化の流れが加速するグローバル製造業の付加価値化・差異化を「サービス化」の視点から分析する。全体で3年計画の第1年度(H25年度)は、上記の目的に鑑み、電機産業の競争環境分析を実施し、サービス化評価指標の抽出を行い、本研究全体の研究フレームワークの方針を固めた。具体的には国内の代表的な電機メーカーと海外の主要な電機メーカーを選定し、各社の戦略、組織、競争環境、事業モデルなどについて比較考察を行った。第2年度(H26年度)は、これらの調査研究を踏まえ、関連データの収集(文献データ、ヒアリング等)を実施した。これを踏まえ、研究最終年度(H27年度)におけるデータのとりまとめ・分析とこれに基づく「将来モデル・シナリオ」分析に着手する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の研究計画書で提示した研究初年度・2年度の研究目標は、国内外の電機産業の競争分析を通じて、サービス化に関する競争シナリオを導出する基本方針を策定し、将来モデル・シナリオの概略を設定することであったが、概ね、実施することができたと判断する。
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Strategy for Future Research Activity |
第3年度は、第1年度・2年度の研究成果を踏まえ、データ全体の集約・分析を実施し、電機産業の将来モデル・シナリオ分析に注力する。この際、電機メーカーの実務者へのヒアリング等も行いながら、より実践的な視点から初期の目的の達成を目指す。
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Causes of Carryover |
論文作成に掛かる補助人件費、旅費等の支出が発生する調査活動が第3年度に移ったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
上記に基づき、補助人件費、旅費等を支出する予定。
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