2014 Fiscal Year Research-status Report
日本企業の新興国市場向け直接投資と企業間ネットワークに関する実証研究
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25380528
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
竹之内 秀行 上智大学, 経済学部, 教授 (90297177)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齋藤 泰浩 桜美林大学, 経済・経営学系学, 准教授 (50296224)
高橋 意智郎 実践女子大学, 人間社会学部, 准教授 (80407220)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 海外直接投資 / 新興国市場 / 企業間ネットワーク / 相互依存的投資行動 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、日本企業の新興国市場向け直接投資と企業間ネットワークの関係について明らかにすることにある。新興国市場のような不確実性の高い市場への参入は、先進国市場への参入とは異なると考えられる。 不確実性の高い市場への進出に際しては、他社の行動を参照した相互依存的投資行動がとられる傾向にある(Chan, Makino and Isobe, 2006; Berderbos, Olffen and Zou, 2011) しかし、相互依存的投資行動も一様ではない。企業の保有する企業間ネットワークの性質によって影響を受ける。以上のような視点に立脚して、日本企業の新興国市場への参入における相互依存的投資行動について、企業間ネットワークとの関係から議論を進めた。 最初の年においては、先行研究、一次資料、二次資料などの広範なデータを探索的に分析した上で、データベースの構築へ着手した。そのデータベースに基づいて、今年度は自動車部品メーカーの対中投資に焦点を絞り、実証研究を一部実施した。具体的には、自動車部品メーカーを対象に、①対中投資における相互依存的投資行動、②相互依存的投資行動と企業間ネットワークの関係(現地企業ならび日本の商社とのネットワーク)、③相互依存的投資行動と自社の経験の関係、について検証を行った。さらに、新興国市場へ進出を試みている日系企業への面接調査も並行して行った。 次年度以降においては、データベースの改良を進めながら、垂直的な企業間ネットワークや異業種企業との企業間ネットワークが日本企業の新興国市場への進出へ与える影響の検討を進める。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
データベースの構築を行うことで、実証研究を一部実施に移すことができた。また、特殊ケースのピックアップにともない、面接調査を行った。 それとともに、実証研究の実施にともない、データベースの改善点が明らかとなり、その改良に多くの時間を割いた。
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Strategy for Future Research Activity |
第1に、データベースの改善を進めるとともに、実証研究をさらに進める。それによって、日本企業の相互依存的投資行動と企業間ネットワークの関係についての全体像へ接近する。 それと並行して、特殊ケースへの面接調査を行いながら、事例研究を進める。
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Causes of Carryover |
本研究では、新興国市場の進出に関するデータベースの構築を行っている。構築したデータベースを用いて実証研究を行うことを通じて、データベースに改良の余地が見出された。そのための作業に多くの時間が必要だったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度使用額を用いて、データベースの改良と研究成果の報告に使用する予定である。
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Research Products
(5 results)