2014 Fiscal Year Research-status Report
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25380530
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Research Institution | Senshu University |
Principal Investigator |
鹿住 倫世 専修大学, 商学部, 教授 (00349193)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 女性企業家 / 創業支援政策 / 成功事例 / 台湾 / ベトナム / 沖縄 / 職業経験 |
Outline of Annual Research Achievements |
職業経験不足の女性への起業支援ニーズを把握するため、主に日本国内の起業支援施設や起業希望者へのインタビュー調査を実施した。 具体的には、沖縄県那覇市の「沖縄ガールズスクエア」において、女性向け起業セミナーに参加し、女性起業家および起業希望者へのワークショップの開催を通じ、起業を検討している女性の事業分野や準備の仕方、直面している課題について20名ほどの方から話を聞くことができた。また、広島市でシェアードオフィスを運営しているソアラサービス株式会社を訪問し、代表取締役牛来千鶴氏から主に個人事業の起業における支援ニーズや経営支援の在り方について聞き取り調査を行った。 また、その他の地域の女性起業支援策や諸外国の女性起業支援策に関する情報を収集し、意見交換を行うため、学会への参加および海外現地調査を行った。 具体的には、大阪大学中之島センターで開催された、企業家研究フォーラム2014年度年次大会への参加、スイス・サンガレン大学で開催されたRencontres de St-Gall2014への参加、およびベトナム・ハノイ市中小企業支援局、同Food Business Incubatorへの訪問・視察および担当者との意見交換を行った。 さらに、今年度までの研究成果の中間報告として、企業家研究フォーラム2014年度年次大会において、「アジアの女性企業家と創業支援政策-ベトナム、台湾の事例から」と題して、研究報告を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成26年度は、平成25年度に行った台湾の先進事例調査に加え、国内の先進事例調査(沖縄、広島)および女性企業家へのインタビュー調査を行うことができた。 国内、海外の学会に参加し、各地域および各国の創業支援策の状況や女性企業家の現状について、最新の情報や知見を得ることができた。 また、これまでの研究を中間的にとりまとめ、企業家研究フォーラム2014年度年次大会にて報告することができ、他の研究者から多くの有益なコメントを得ることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度は、主に主婦を対象とした創業支援プログラム、イベントを実施している国内機関へのインタビューや、イベントへの観察参加を行う予定である。また、台湾における女性創業支援政策の成果や課題について、まだ不足している情報を得るために現地調査を行う。 今年度は取りまとめの年度なので、これまで収集したデータ・情報を整理し、取りまとめたうえ、国内外の学会に参加して研究報告を行うとともに、学術論文や著作にまとめ、公表したい。また、研究成果の一般への公表のため、女性企業家や実務家を交えた公開シンポジウムを開催することを計画している。
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Causes of Carryover |
参加した国内学会3件のうち、東京での開催が2件であったため、旅費が発生しなかった。また、海外調査のうち台湾は調査先の都合により次年度に調査が延期となった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
台湾への現地調査1回、国内現地調査5回、国際学会への参加1回、国内学会への参加(旅費を伴うもの)3回、および研究成果公表のためのシンポジウム開催などを予定している。
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Research Products
(2 results)