2016 Fiscal Year Annual Research Report
Building organizational capability that enables diversification by exploiting scientific knowledge
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25380547
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| Research Institution | Yokohama National University |
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Principal Investigator |
河野 英子 横浜国立大学, 大学院国際社会科学研究院, 教授 (40352736)
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| Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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| Keywords | 多角化 / 科学知 / 組織能力 / サプライヤー |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究はサプライヤーを対象に、組織能力の構築プロセスを分析するものである。本年度は、大きく二つの方向の研究を実施した。
第一に、引き続きエンジニアリング型産業とされる自動車産業から、サイエンス型産業である医療への多角化を成功させた事例について分析を進めた。先進成功例を対象に行った分析につき、再整理を行った。そこでは、「弱いつながり」を戦略的に形成することが重要であること、それら弱いつながりが医療への多角化に必要な新規の知識をもたらし、障壁を乗り越えることを可能にしたこと、広く弱いつながりを時間展開の中で深く強いつながりに変えると同時に、また新たな広く弱いつながりを形成することが重要であることを指摘し、英語論文として成果をまとめた。
第二に、上記の研究成果をまとめる過程で派生したリサーチクエスチョンとして、サプライヤーの組織能力高度化における組織間・複数拠点間での知識マネジメントの役割について分析を行った。製品特性―より具体的には、サプライヤーが主力とする部品のアーキテクチャ特性―が効果的な組織間・拠点間連携のあり方に差異を生み出している可能性、および組織間・拠点間を効果的につなげていく人材および人材形成の重要性とその仕組みの進化―より具体的には、マザー工場制の変容と進化―について、分析を行った。
本研究成果は、産業全体がサイエンス型へと向かう傾向やサイエンス型産業における日本企業の競争力低下を指摘する研究がみられるなかで、これら近年の研究関心に対して一定の示唆を持つものと考えられる。
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