2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25380569
|
Research Institution | Bunkyo University |
Principal Investigator |
岡野 雅雄 文教大学, 情報学部, 教授 (40224042)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅川 雅美 文教大学, 栄養学部, 教授 (80279736)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 広告 / Webサイト / 注目度 / アイトラッキング / 食品選択基準 / 伝達内容 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、「伝達内容に含まれる商品選択基準を受け手が重視しているケースでは、重視していないケースと比べて、広告の当該伝達内容への注目度が高い」という仮説を、アイトラッキング実験によって明らかにした。CMの場合、音楽やアナウンスのような音声の刺激による影響があるため、視覚的情報探索がより積極的に行われると考えられる広告Webサイトを用いることにした。 32名の大学生に、1名ずつ、非接触型のアイカメラを設置しているモニターの前に座ってもらい、3本のWebサイト(「低カロリー」を訴求しているティーズ・ティー、「体脂肪を減らすこと」を訴求している特茶、「ダイエットに役立つこと」を訴求しているカルピス・ダイエット)を1本ずつ提示して、それらの視線データを記録した。さらに食品選択時に上記の3つの選択基準を重視しているか否かについて4段階評定をしてもらった。 「低カロリー」を重視する群(4段階評定で「4」または「3」と回答した群)と重視しない群(4段階評定で「2」または「1」と回答した群)で、Webサイト画面の中でそれらの「食品選択基準」を視覚的に訴求している文字スーパーについて注目度が異なるか否かについて、ヒートマップで分析した。さらに、2群で、ヒートマップ上、差が認められたシーンについての、a)合計注視時間 、b)合計注視点数、c)合計停留時間 、d)合計停留回数の平均値の差の検定を行った。「ティーズ・ティー」のケースでは、「低カロリー」の重視群は非重視群より「甘さすっきり」の文字情報への合計注視時間・合計停留時間が統計的に有意に長く、合計注視点数・合計停留時間が有意に多かった。「特茶」および「カルピス・ダイエット」のケースでも同様の結果が得られた。被調査者数が少なくt検定で有意差がでにくい状況にもかかわらず、全ケースで全指標に統計的有意差が生じたことから、仮説が検証できた。
|
Research Products
(4 results)