2014 Fiscal Year Research-status Report
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25380595
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
木村 彰吾 名古屋大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (10225039)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 管理会計 / オープン・イノベーション |
Outline of Annual Research Achievements |
中小企業を巻き込んだオープン・イノベーションについて情報収集を行い、製品やビジネスの国際規格の設定とその経営へのインパクトについてOECDにおいて意見交換を行った。このことにより、オープン・イノベーションおいて優れた技術を持つ中小企業の役割が重要であることを確認した。 愛知県内に本社が所在するメーカーとコンタクトを開始し、サプライヤーとの協働により正味作業率が向上した事例について意見交換を行った。本件は、メーカーでの正味作業率向上のために梱包の簡素化などサプライヤーが協力し、プロセス・イノベーションが実現した事例である。この協働とイノベーションはバイヤーであるメーカーの主導によるものであるが、サプライヤーおいては在庫削減、リードタイム短縮などの効果があり、オープン・イノベーションの効果を双方が享受できることを確認した。他方、サプライヤーにとって、正味作業率の向上、在庫削減、リードタイム短縮という効果が、コスト削減、利益増加などの財務パフォーマンスを直接的に向上させるかどうかが不明確であるという認識を共有した。このことについては、バイヤーからの分析であるので、サプライヤーへのヒアリング調査を行うこととした。 こうした活動のほか、管理会計を取り巻く環境も変化しており、企業価値評価や企業価値を高める経営絵手法としtの管理会計について学会・研究会等において情報収集を行い、そうした管理会計とオープン・イノベーションの関係についても考察した。本年度の研究成果の一部は編著図書の一部として公刊した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
愛知県内に本社が所在するメーカーからの情報収集、調査、意見交換により、サプライヤーとの協働によりプロセス・イノベーションが確認できたことが挙げられる。さらに、正味作業率の向上、在庫削減、リードタイム短縮という効果が、コスト削減、利益増加などの財務パフォーマンスを直接的に向上させるかどうかが不明確であるということも明らかになり、そのための管理会計が果たすべき機能や役割が明確になった。そうした管理会計のあり方を提言するには至らなかったが、目的達成に向けて取り組むべき事項を明らかにしたため。
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Strategy for Future Research Activity |
オープン・イノベーションの効果をバイヤーとサプライヤーの双方が享受できることを確認したが、サプライヤーにとって、その効果が、コスト削減、利益増加などの財務パフォーマンスを直接的に向上させるかどうかが不明確であるので、サプライヤーへのヒアリング調査を行う。
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Causes of Carryover |
26年度は、調査対象企業との日程調整がつかず、海外でのヒアリング調査が実施できなかったため。また国内の調査対象企業についても、日程調整がつかずヒアリング調査が実施できなかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度以降は、国内外での調査を実施する。また、国内外での学会・研究会に参加し、成果報告を行う。
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Research Products
(1 results)