2015 Fiscal Year Annual Research Report
環境管理会計情報による新たなサプライチェーンマネジメントの可能性
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25380629
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
中嶌 道靖 関西大学, 商学部, 教授 (10227803)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 環境管理会計 / サプライチェーン / マテリアルフローコスト会計 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の最終年度ということで、本研究のテーマである環境管理会計情報による新たなサプライチェーンマネジメントの可能性として、これまでの研究成果をまとめるとともに、2015年9月中旬から1年間の在外研究(ドイツ)に向けた本研究の更なる発展に向けた研究課題の析出に努めた。 具体的な成果として、國部克彦・伊坪徳宏・中嶌道靖・山田哲男編著『低炭素型サプライチェーン経営:MFCAとLCAの統合』中央経済社、2015年刊において、5本(5章分)の共同論文の共著者として、マテリアルフローコスト会計を中心とした環境管理会計手法を、低炭素型サプライチェーンの実務的構築という点から、その具体的な可能性を事例なども踏まえてまとめた。 また、そのような成果を踏まえて、本年度は、国内外の学会やカンファレンス、企業内講演会など、国内8回と海外5回と積極的に発表し、さらにはISO/TC207総会(ISO14000ファミリー)での議長代理などを遂行し、本テーマの研究成果を普及し更なる展開し、国際社会でのサステナビリティに貢献するように努めた。 さらには、在外研究先のB.ワグナー教授(ドイツ・アウグスブルク大学)との共同研究ならびに論文作成も進めることができた。特に、日本とドイツにおける環境管理会計情報、マテリアルフローコスト会計プロジェクトの共通性や相違点や、その共通性や相違点から導き出される今後のサステナビリティ経営への活用可能性について具体的に議論することができた。 最後に、研究サイトの範囲をこれまでの日本などアジアだけでなくドイツなどEUにも拡張した、よりグローバルなサステナビリティ社会に貢献する環境管理会計情報研究という今後の可能性も具体的に見出すこともできた。
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