2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
25380631
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Momoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
中村 恒彦 桃山学院大学, 経営学部, 准教授 (50368388)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 泰洋 神戸大学, 経営学研究科, 准教授 (80324903)
澤登 千恵 大阪産業大学, 経営学部, 准教授 (30352090)
北浦 貴士 明治学院大学, 経済学部, 講師 (00633489)
野口 昌良 神戸大学, 経済経営研究所, 教授 (70237832)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 財閥解体 / 規制空間 |
Research Abstract |
平成25年度は(1)持株会社整理委員会等文書のうち2次指定において独占的大企業として認定された29社のうち10社に関連する資料を選別する。具体的には,造船・化学・製鉄業各社が同委員会に提出した経理関連の各種文書および帳票報告書類である。これらの分析から,大規模独占企業の解体対象としての認定,分離・解散処理案の検討,日本政府や各企業の抵抗,最終処理案の確定にいたる過程で用いられた文書・報告書類とそれに関連する会計データに関する時系列・クロスセクションのデータベースを作成した。とくに、共同研究者の北浦氏および澤登氏を中心にデータベース作成作業を進めた。 一方、野口・清水・中村は、すでにデータ類の整った独占企業、とくに鉱山関係を中心に財閥解体の会計実務を考察し、カンファレンス・ペーパーへとまとめた。国内外の研究者の意見を求めるため、平成25年は7th Asia Pacific Interdisciplinary Research in Accounting Conference (APIRA2013) (Kobe, Japan)および7th Accounting History International Conference (7AHIC)(Sevilla, Spain)での研究報告をおこなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
データベース構築および財閥解体の会計実務の考察が概ね順調に進んでいる。平成25年度中に両者についての目途が立ちつつあることは今後の研究活動にとっても有用であろう。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、財閥会計の会計実務だけでなく、その周辺の会計制度およびその社会経済環境に焦点を当て、現在の会計システムの源流を探るような形で財閥解体およびその規制空間についての考察を進めていきたいと考えている。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
予想していたよりも、学会参加のための旅費が少額で収まった。 この節約分については、今年度の資料収集および学会出張や調査旅費に使用したいと考えている。
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Research Products
(2 results)