2014 Fiscal Year Research-status Report
日本の大学における国際交流担当職員の専門性に関する研究
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25380637
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
渡部 留美 名古屋大学, 国際教育交流本部, 准教授 (90397787)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 国際教育交流 / 専門性 / 大学職員 / 留学生 / 国際交流 / 大学職員論 / ライフストーリー / 教職協働 |
Outline of Annual Research Achievements |
25年度で実施した日本の大学における国際交流担当職員へのインタビューデータを整理し、大学行政管理学会(9月7日)にて研究成果発表を行った。関係者から様々な助言、フィードバックをいただき、研究遂行の方向性を確認することができた。日本比較教育学会のラウンドテーブルにて「国際教育担当のキャリア形成」のテーマのもと、各担当者から発表を行い、意見交換を行った。 また、『大学マネジメント6月号』において、「国際教育交流担当者の専門性とキャリア形成~現状と課題~」と題する論文を掲載した。神戸大学教育学会『研究論叢第20号』において、「日本の大学における国際交流担当事務職員の職能成長プロセス―いかにして能力、専門性が養成され、活かされるのか―」と題する論文を投稿し、掲載された。 研究の実践として、JAFSA(国際教育交流協議会)において、国際教育交流担当初任者向け研修の講師を担当し、国際交流の専門性について講義を行った。さらに、学内において、国際教育交流関係のFD、SDを全5回(第1回:「学生の海外派遣と人材育成」、第2回:「国際教育交流の基礎」、第3回:「本学同窓生(元留学生)による講演会」、第4回:「留学生アドバイジングとプログラミング~受入れ留学生を対象に~」、第5回:「グローバル化する大学の職員像」)企画、実施した。 国際教育交流担当者向け質問紙を作成し、予備的調査を行った。質問項目として、国際教育交流担当者に必要な専門性、資質、知識、スキルなどについて取り上げ、どのような項目が担当者自身重要と考えるのか、データを収集し、分析を行った。予備調査をもとに本調査を行うべく準備を進めている。25年度に引き続き、国際教育交流担当者数名へのインタビュー調査を行い、データを収集した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
25年度に収集したデータに基づき、学会発表、論文作成・投稿を行うことができたため、ある程度の研究成果を報告することができた。一方、国際教育交流担当者へのアンケートを作成し、予備的調査を行ったが、十分なデータ数を見込むことができず、本調査を行うことができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
研究の最終年度である本年度は、これまでに収集したデータ及び、年度の前半までに収集するデータをもとに、日本の大学における国際教育交流担当者の専門性蓄積プロセスの解明を行う。量的データより、質的データを多く収集すことが本研究においては重要であると判断し、より多くのインタビュー調査を行い、データの蓄積を行う予定である。研究成果を来年度以降の研究課題として継続できるよう、まとめを行う予定である。
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Causes of Carryover |
26年度に実施できなかったアンケート本調査の分析にかかる経費に余剰がでた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
最終年度である27年度に質的調査に焦点を絞り、データを収集する。そのための出張経費としたい。
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Research Products
(3 results)