2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25380645
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
那須 壽 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (40126438)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
草柳 千早 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (40245361)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 知の社会学 / 大学改革 / 学知の変遷 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、3年間のプロジェクトの最終年度であった。研究グループ全体としては計3回(本年度計画:4月23日、草稿検討会:8月6日、12月28日)の研究会を開催したほか、報告書執筆メンバーで個別の会合をもち、報告書『学知と社会の関係に関する理論的・実証的研究 研究成果報告書』を刊行した。 報告書には、以下10本の原稿が掲載された。掲載順にタイトルを記す。(1)「『知の社会学』の構築に向けて――プロジェクトの概要」(那須壽)(2)「我が国における大学の『危機』と学知の変様」(那須壽)(3)「総合誌にみる我が国の社会学研究の主題動向(1964年から2013年まで)――個別的研究から複合的研究へ」(大黒屋貴俊・鳥越信吾)(4)「総合誌にみる連字符社会学研究の主題動向――『連字符単数』と『連字符複数』という視点から」(大黒屋貴俊・鳥越信吾)(5)「社会学知と主題の変遷――日本社会学会大会における研究報告に着目して(関水徹平・飯田卓)(6)「個人研究と共同研究――社会学知における研究スタイルの動向」(飯田卓・関水徹平)(7)「戦後日本における社会学関連学会の設立状況に関する研究」(栗原亘)(8)「社会学者と世代――日本社会学会会員調査から」(関水徹平・飯田卓)(9)「社会学教員がみる高等教育レリヴァンス」(木村正人)(10)「社会学における『研究手法』分類をめぐる一試論――ソシオロジと社会学評論の論文調査の現場から」(河野憲一)。また、資料として以下が掲載された。「社会学を学ぶ学生に社会学者が勧める本」(草柳千早)「社会学辞典における独立項目の変遷」(柿沼涼平・那須壽)。 これらは、学会誌掲載論文データベース、学会大会報告データベース、学会設立関連資料、日本社会学会会員対象質問紙調査データという複数のデータに依拠して、社会学知の変容を多角的に明らかにしたものである。
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