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2013 Fiscal Year Research-status Report

計量社会学的手法による新しい若者研究の基盤形成のための調査研究

Research Project

Project/Area Number 25380661
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionKanazawa University

Principal Investigator

轟 亮  金沢大学, 人間科学系, 教授 (20281769)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2016-03-31
Keywords若者文化 / 社会的知識 / インターネット調査
Research Abstract

平成25年度の研究実績としては、第1に、若者の社会意識・社会行動の調査をインターネット調査法によって実施した。日本全国の、2012年12月31日時点で、満25歳以上34歳以下の男女個人3000名を対象とし、5歳刻みの当該年齢階級の都道府県(計94セル)の住民基本台帳人口に比例させてサンプルサイズを割付け、調査会社の公募登録モニターから、目標回答数充当法によって回答を得た。男女比は依頼配信の際に、なるべく等しくなるよう配慮した。調査期間は2013年12月13日~19日であり、目標の3000人からの回答を得た。無効票判定を行い、一般的な学術的インターネット調査の質は確保できていると判断した。質問項目作成の際に、大学生とのコラボレーションを用いた。質問項目としては、社会的属性の他に、音楽聴取行動、「おたく」的趣味行動、自己啓発・成功体験談への志向、スピリチュアリティ志向、ファッションの選択、「ごほうび消費」行動、友人関係の志向と行動などを設定した。
第2に、上記のようなインターネット調査のデータの質を判断する方法を検討し、方法論の論文を発表した。これによって、本研究で実施しているインターネット調査のデータの質についても、一定程度の保証を行うことが可能になった。
第3に、特定層(社会学研究者)の世代的な意識変化の反映と考えられる事例として、学術論文における謝辞行動と論文投稿・査読のプロセスを取り上げ、隣接領域や海外の状況と比較することで、日本の若手社会学研究者の置かれている社会状況と、意識のありようについて考察し、学会報告を行った。この問題の背景には、専門研究者層の若者の社会環境と、それに適応的な意識変容があると考えられ、本研究の応用領域となった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

計画通りに1回目のインターネット調査を実施するに至ったため。新しい質問項目を、大学生とのコラボレーションによって試行することができ、良質なデータを収集することができた。また、データの質を判断する方法についての研究論文を発表することができた。
高校生とのコラボレーションについては、高校教員とのコンタクトを行う段階に至っているが、詳細なインタビューを平成26年度に実施する必要がある。

Strategy for Future Research Activity

第1に、大学生へのインテンシブなインタビューをさらに丁寧に実施し、把握すべき若者の社会意識・社会行動・社会的知識のポイントを抽出することが重要である。このための時間、機会を確保することが、研究の質を大きく高めると考えている。
第2に、上記と同様に、高校教員と高校生に対するインタビューの実施は、本研究の射程を適切に広げ、より長いスパンでの若者の変化を捉えるデータを得るための、理論的な基礎を得るために重要であり、早期に実施計画を立てる。
第3に、調査データ分析を進める。このために新規の分析機材を導入する。
第4に、計画通りに別の質問項目を設定したインターネット調査を、上記の知見を活かして実施する。
第5に、研究協力者を含む若手社会学者と共同で、専門職層の若者をターゲットにした、行動分析をさらに進める。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

インターネット調査の実施経費が当初予定よりも多くかかったため、予定していたデータ分析用のコンピュータの購入をせず、現有の旧機種で分析を行うこととしたために、未使用額が生じた。
このため、新機種での分析は次年度に行うこととし、未使用額はその経費に充てることとしたい。

  • Research Products

    (3 results)

All 2014 2013

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] 予備調査としてのインターネット調査の可能性2014

    • Author(s)
      轟亮、歸山亜紀
    • Journal Title

      社会と調査

      Volume: 12 Pages: 46-61

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 投稿論文の審査過程で生まれた知の帰属に関する一考察2013

    • Author(s)
      工藤直志、歸山亜紀、轟亮
    • Organizer
      日本社会学会第86回大会
    • Place of Presentation
      慶應義塾大学三田キャンパス(東京都)
    • Year and Date
      20131012-20131012
  • [Book] 無印都市の社会学2013

    • Author(s)
      近森高明、工藤保則、轟亮他
    • Total Pages
      271(100-101)
    • Publisher
      法律文化社

URL: 

Published: 2015-05-28  

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