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2013 Fiscal Year Research-status Report

沖縄・先島地域のトランスナショナルな移動と社会関係-フィリピン人女性を中心に-

Research Project

Project/Area Number 25380680
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionUniversity of the Ryukyus

Principal Investigator

野入 直美  琉球大学, 法文学部, 准教授 (90264465)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 高畑 幸  静岡県立大学, 国際関係学部, 准教授 (50382007)
Project Period (FY) 2013-04-01 – 2016-03-31
Keywordsフィリピン女性 / 石垣島 / 沖縄 / 国際結婚女性 / カトリック教会 / ネットワーク
Research Abstract

2013年度は、まず関西で関西在住の共同研究者による研究打ち合わせを行い、夏季の石垣調査の計画について打ち合わせを行った。
石垣島では4日間の合同調査を6名全員の研究分担者、研究協力者全員で行い、数か月後にうち2名による追加調査を行った。調査では、石垣島に在住するフィリピン国際結婚女性を対象とするインタビュー調査およびアンケート調査、石垣市における外国人登録などの人口動態調査、フィリピン女性たちのコミュニティとなっている石垣カトリック教会の関係者への聞き取りおよび教会史についての文献調査を行った。また、フィリピン系の子どもが地域の小学校、学童などの施設でどのような学びを経験し、サポートを受けているのかを、参与観察によって調べた。さらに石垣カトリック教会50周年記念式典に参加し、フィリピン人女性たちが教会のメンバーとして果たしている役割などについての参与観察を行った。
沖縄本島では、第2回フィリピン人信徒大会に参加し、フィリピン人信者どうしのネットワーク化がどのように展開されているのかを参与観察した。また、与那原教会のバザーに参加し、フィリピン人信者による料理の販売の様子を参与観察した。
宮古島では、フィリピン人信者による「教会もあい」に参加し、宮古島のフィリピン女性たちのキーパーソンと面識を得て、次年度調査についての協力を要請した。また、宮古島に居住する台湾系住民を訪ね、宮古島の在日外国人が経験してきた歴史について学んだ。
2013年度は初年度であったために学会報告や論文の執筆は行われなかったが、翌年度の学会報告に向けての打ち合わせと準備作業を行った。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

石垣島における合同調査は、直前に台風が来たために実施が危ぶまれたが、きわどいところで全日程をとり行うことができた。内容についても、分担してインタビュー調査、アンケート調査、関係者からのヒアリング、文献調査と参与観察をとどこおりなく行うことができた。宮古島における次年度の調査についても、キーパーソンから協力する旨の申出をいただくことができた。
一方で、11月にフィリピン中部をおそった超大型台風(30号)が死者6千人を超える甚大な被害を及ぼしたため、予定されていた12月のフィリピン人信者によるクリスマスの集いがキャンセルされたり、フィリピン人神父が一時、帰国するなどのできごとがあり、11月以降に予定していた追加調査については実施することができなかった。

Strategy for Future Research Activity

台風は大きな被害をもたらしたが、石垣市民に支援の動きが広がり、カトリック教会の外にもフィリピン人女性たちの社会的な活動の場ができつつある。今後の課題としては、それらの新しい動きをフォローし、地域社会とフィリピン国際結婚女性との関係について分析を進めることがあげられる。
今後は、2013年度に行うことのできなかった部分について、石垣島で追加調査を行い、さらに宮古島において石垣島調査と同様のインタビュー調査、アンケート調査、関係者からのヒアリング、文献調査と参与観察を行う。また、学会報告や地域社会へのフィードバックを積極的に行う。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

2013年11月に超大型台風30号がフィリピンを直撃し、石垣島在住のフィリピン人女性の家族も大きな被害をこうむった。石垣カトリック教会のフィリピン人神父が一時帰国し、定例行事であるクリスマスの特別集会もキャンセルされたため、年度初めに予定されていた12月の追加調査を実施することができなかった。予期できない天災による調査スケジュールの先延ばしが生じたために、次年度使用額が生じた。
2014年度は石垣島の地元誌『月刊やいま』で石垣島のフィリピン女性に焦点をあてた特集を企画し、成果の地域還元を行う。その出版打ち合わせを兼ねて石垣島を訪問し、2013年12月に調査を予定していて実施することのできなかった対象者にインタビューを行う予定である。

  • Research Products

    (3 results)

All 2013 Other

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (2 results) (of which Invited: 1 results)

  • [Journal Article] 沖縄引揚者の『外地』経験―市町村史の体験記録を中心に2013

    • Author(s)
      野入直美
    • Journal Title

      移民研究

      Volume: 9 Pages: 123-150

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 構築される沖縄アイデンティティ2013

    • Author(s)
      野入直美
    • Organizer
      ラテンアメリカ・アジア・アフリカ学会
    • Place of Presentation
      ラプラータ大学(アルゼンチン)
    • Year and Date
      20130813-20130817
  • [Presentation] 沖縄ディアスポラ

    • Author(s)
      野入直美
    • Organizer
      日本移民学会
    • Place of Presentation
      武蔵大学(東京都)
    • Invited

URL: 

Published: 2015-05-28  

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