2014 Fiscal Year Research-status Report
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25380685
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
藤田 栄史 名古屋市立大学, 人文社会系研究科, 教授 (50110755)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 生産システム / 自動車産業 / 雇用システム / 若年労働 |
Outline of Annual Research Achievements |
第一に、自動車産業における雇用・企業・生産システムの変容について、資料収集を継続的に行い、これまでの研究成果をとりまとめ第22回GERPISA国際会議(2014年6月4日~6月6日、会場・京都大学)で報告した。 報告タイトルは次の通り。藤田栄史(研究代表者)「New Toyota System in the 2000s」。野原光・浅生卯一・藤田栄史・猿田正機・田村豊ほか(研究代表者・協力者共同報告)「The same problem, the same approach to solve and the different target for the solution」。猿田正機(研究協力者)「Toyota's employment relations after 2000 in Japan」。 第二に、愛知県における若年労働の変容について、資料収集を継続するとともに、名古屋市内の高校教員から高校卒業者の就職状況をヒアリングした。また、名古屋市内にある大学の学生を対象にしたアルバイト労働や大学生活費負担について1700ケース強の調査を実施した。 第三に、自動車産業を中心にして収集してきた雇用・企業・生産システムに関する資料を整理し、必要な資料についてはPDF化して保存する作業を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
従業員の採用・配置・育成とその処遇について若年従業員に重点を置いた事例研究を行うことを考えていたが、事例調査の受け入れ許可がスムーズに進まなかったため、関係する資料の収集にとどまっている。また、代わりの調査方法の検討も十分に行えていないため。
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Strategy for Future Research Activity |
第一に、自動車産業における雇用・企業・生産システムの変容について、資料収集を継続的に行うとともに、ヒアリング・見学による個別企業・工場の事例調査を通じて、変容の全体像把握につとめる。 第二に、雇用・企業・生産システムの変容を職場レベルに降りて把握するため、若年従業員を中心にした採用・配置・育成とその処遇について詳細な事例調査を行うことを考えてきたが、調査の受け入れが困難な状況にあるため、ヒアリング形式を用いた事例把握を検討する。 第三に、若年雇用の変容については、高校生・大学生のアルバイト労働を中心にした質問紙調査の成果を踏まえ、就職状況のヒアリング・資料収集の成果の分析につとめる。
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Causes of Carryover |
残高が少額であり、有効に活用するために次年度に使用することとした。なお、資料整理作業の3月分謝金が事務手続き上、4月以降に支払うこととなるため、残高は10万円に達しない少額である。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
少額であるが、研究計画に従い適切に使用する。
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