2015 Fiscal Year Research-status Report
失語症患者と家族介護者の包括的心理教育的介入と多職種間の機能的連携システムの開発
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25380790
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
辰巳 寛 愛知学院大学, 心身科学部, 准教授 (70514058)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 正彦 愛知学院大学, 心身科学部, 教授 (40378039)
仲秋 秀太郎 慶應義塾大学, 医学部, 准教授 (80315879)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 失語症 / 多職種連携 / 医学教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度は、失語症者をケアする専門スタッフの失語症に関する理解度を評価するために、新しい尺度Aphasia Knowledge Test-20(AKT-20)を開発し、失語症の啓発活動を行う際の課題について検討した。対象は医療・介護系スタッフ261名である。AKT-20はBiomedical knowledge(BK)8問、Coping knowledge(CK)7問、Services knowledge(SK)5問からなる計20問で構成されている。AKT-20の信頼性係数(再テスト法:級内相関係数ICC)と妥当性(表面的妥当性と内容的妥当性)を検証し、各スタッフの正答率の傾向から問題点と応用性を分析した。対象内訳は男性75名、女性186名、職種内訳は、介護支援専門員13名、看護師57名、理学療法士36名、作業療法士26名、言語聴覚士(ST)15名、社会福祉士14名、介護福祉士100名である。AKT-20の正答率は61.0%(BK:63.8%、CK:68.3%、SK:50%)で、信頼性係数(ICC)は0.603~1.000、表面的妥当性(ST3名による適切性判断)と内容的妥当性(ST群の正答率:86.9%、BK:95.8%、CK:87.6%、SK:77.3%)より、AKT-20の臨床的有用性を確認した。ST以外のスタッフの正答率は全項目でST群より有意に低下していた。質問項目別ではCKとSKの正答率が不良であった。失語症者をケアするスタッフの失語症に関する基礎知識が不足していた。STは他職種連携を深め、失語症状への対処法や社会サービスに関する教育プログラムを充実させた啓発活動に努める必要がある。AKT-20は、失語症ケアに対する多職種連携の指標となる可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究全体の中において重要なテーマであった医療・介護スタッフの失語症に関する習熟度について調査し現状把握と今後の課題を明らかにすることができ、研究自体は概ね順調に進展していると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度実施した基礎的調査によって、メディカル・スタッフの失語症に関する基礎知識の習熟度の現状について、いくつかの重要な知見を得ることができた。今後は、AKT-20のテストバッテリーとしての精度を高め、スタッフの失語症に関する理解度とコミュニケーション自己効力感やコミュニケーション負担感、さらには医療介護スタッフの “燃え尽き症候群”との関連性についても縦断的追跡調査を行う必要がある。
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Causes of Carryover |
研究分担者の仲秋秀太郎が、28年度より名市大へ移管するにあたり研究助手への賃金を確保するため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成28年度は、名市大での研究助手への賃金等において使用する計画である。
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Research Products
(9 results)
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[Presentation] 失語症の診断と治療2015
Author(s)
辰巳寛
Organizer
日本神経治療学会大33回学術大会
Place of Presentation
名古屋国際会議場(愛知,名古屋)
Year and Date
2015-11-26 – 2015-11-28
Invited
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