2014 Fiscal Year Research-status Report
若年無業者に対するストレス対処力SOCを高める支援方策の探索的研究
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25380800
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Research Institution | Yokkaichi Nursing and Medical Care University |
Principal Investigator |
萩 典子 四日市看護医療大学, 看護学部, 准教授 (30460645)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東川 薫 四日市看護医療大学, 看護学部, 准教授 (00340406)
大西 信行 四日市看護医療大学, 看護学部, 講師 (20336712)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 若年無業者 / 就労支援 / ストレス対処力(SOC) / サポートステーション / プログラム開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、三重県の北勢サポートステーションをフィールドとし、ひきこもり経験者や精神疾患を持つ対象者も含め、無業若年者への効果的な就労支援をめざし、ストレス対処力を高めるための探索的研究を行っている。 サポステでは週5日間の相談会を実施しており、定期的に利用している希望者に対し、調査結果をもとに2日間のストレス対処講座を実施した。参加者は8名であった。昨年の調査からは精神健康度(GHQ)の得点が高く精神健康度が低いこと、またストレス対処が不得意であることがわかっており、アサーション効果を高めるために研修会の最初にタッピングタッチの演習を取り入れた。その後はストレスに対する講義を実施し、自分自身のストレスとその対応について考えた。グループディスカッションでは昨年度に対象者から聴取した意見をもとに、離職に至った状況や困難と感じた状況を設定し、その状況を自分と相手の立場からの言動の意図や思いを両側面から考え発表し合い、困難だと感じた状況を多角的に捉え再構成を行うことで、状況をとらえ直すことができていた。また他者の考えを聞くことにより対応の幅が広がったという感想もあった。研修前後ではストレス対処力(SOC)、精神健康度(GHQ)を測定するとともに、グループディスカッションで研修体験後の意見を聴いた。 サポステ利用者の特性の分析からは過去の就労経験がネガティブな経験になっており、就労経験のある人ほど精神健康度が低い状況は、研修会参加者のディスカッションからも質的に捉えることができた。 また実際の労働現場で就労支援にかかわるスタッフへの教育支援を実施した。 平成27年度は効果的な支援を行う上で、ストレス対処力を高める具体的な方法としてパッシングポジティブチェンジを目指した、経験の捉えなおしや、ストレス対処の方法を身に着けられるような取り組みを強化して実施しプログラムの開発を目指す。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度(平成25年度)は、北勢地域若者サポートステーションをフィールドにし、過去2年間の支援記録と支援内容、利用者の特徴を統計的な解析から明らかにした。2年目は解析した利用者の特徴を踏まえた研修会を実施し、研修会前後でストレス対処力(SOC)や精神健康度(GHQ)の変化を調査し、質的にも研修会参加後の感想や意見を聴いている。 研修会は2日間連続で参加者から昨年度に聴取した意見をもとに内容を系統的に組みたてた。参加者が今まで体験した状況や場面を取り上げてディスカッションすることで、いまここでその状況を再構成することができ、ネガティブな経験としてとらえていたものをポジティブな体験としてとらえ直すことができていた。 この研修会の結果と昨年度から継続している質問紙調査の結果をさらに反映し、3年目にはより効果的な実行可能な支援を実施できると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は昨年の研修会やアンケート結果を反映した、研修会、ピアサポートグループの運営を実施する。研修会は宿泊研修を予定しており、さらに効果的なプログラム開発を目的とし、アクションリサーチを継続する。 また就労支援に関係するスタッフ研修も同時に行い、無業若年者に対し効果的な支援が行えるようなスタッフ向けの研修も実施していく。 最終的にはプログラム開発と、就労に向けてストレス対処力(SOC)、精神健康度(GHQ)をアウトカムとして介入の効果を明らかにする。
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Causes of Carryover |
平成26年度は引き続きアンケート調査を実施しており、留め置き以外にも郵送回収を選択できるため郵送費(代金後納郵便)の支払いの予備費と研修会の予備費を見込んでいた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成27年度は若年無業者の宿泊研修を見込んでおり、交通費、宿泊費、またピアグループの実施費用を見込んでいる。
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Research Products
(2 results)