2016 Fiscal Year Annual Research Report
A Study on Community Support for People with Intellectual Disabilities in Case of Arrest
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25380801
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Research Institution | Kyoto Notre Dame University |
Principal Investigator |
酒井 久美子 京都ノートルダム女子大学, 生活福祉文化学部, 准教授 (90240457)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 知的障がい者 / 逮捕 / 地域支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度には、例年通り、大津高齢者・障がい者の権利擁護研究会(以下、研究会)を定期的に実施した。研究会では、研究期間全体を通じて実施した取り組み、調査、調査結果等について振り返り、そのうえで、『知的障がい者の逮捕事例に対する地域支援に関する研究報告書』の作成を検討し、年度末に上記報告書を製本・発行した。また、研究会では今後の課題として知的障がい者の被害事例に対する検討が必要であるとの認識から、その現状や課題について検討を始めた。さらに、研究期間に実施した調査の結果の1部について、京都ノートルダム女子大学研究紀要第47号に『知的障がい者の逮捕事例に対する支援について』を投稿した。 また、啓発活動の一環として、2016年8月2日には、「権利擁護ハンドブックのポイント―相談を受けたときどうするか―」をテーマに講座を開催した。参加者は約30名であった。 研究期間全体を通じた研究成果については、4年間を通して、定期的な研究会を実施し、知的障がい者がおかれている状況の情報共有や本研究後の課題について検討することができた。また、権利擁護ハンドブックの発行に伴い、講演依頼も寄せられ、地域の方々に対する啓発活動にも取り組むことができた。そして、権利擁護ハンドブックをきっかけに、この内容について著書として発行することを出版社から依頼を受けたことは、本研究の一定の成果としてとらえることができる。その他、学会発表や上記報告書の発行により、広く本研究の内容について関心を持ってもらうことにもつながった。
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