2015 Fiscal Year Research-status Report
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25380806
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Research Institution | Ryukoku University |
Principal Investigator |
土田 美世子 龍谷大学, 社会学部, 教授 (90310755)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高松 智画 龍谷大学, 社会学部, 准教授 (60226917)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ケアワーク / ソーシャルワーク / 生活型福祉施設 / ケアの専門性 / 社会福祉実習生 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、生活型福祉施設で利用者の生活支援として実施されるケア(ケアワーク)と、ソーシャルワークの関連を明確にすることを目的とする。2015年度に実施したのは、①社会福祉施設での実習生に対する「ケアワークとソーシャルワーク理解」に関する報告書の作成 ②生活型福祉施設職員に対する、ケアの専門性についてのインタビューー調査 の2点である。①については、社会福祉施設でケアワークを実施した実習生が、実施しなかった実習生に比べ、利用者理解が深まることについて確認できた。ソーシャルワーク理解との直接的な関連は確認できなかったが、ソーシャルワーク理解と関連が見られた利用者理解を通じて、間接的にではあるがソーシャルワークへの理解が深まることについて報告した。②については、生活型施設でのケアの専門性を抽出することを目的に半構造的インタビュー調査を実施した。対象は、a)生活型福祉施設等に就職した3年以内の新人職員b)生活型福祉施設の職員として10年以上の経験をもつ生活指導員等 ③生活型福祉施設施設長、である。比較対象とするため、通園型福祉施設の新人職員に対してもインタビュー調査を実施した。a)に対しては、利用者支援について新人時代と現在とを比較してもらい、ケアワークの習熟の過程を検討した。b)、c)に対しては、ケアワーク技術について、具体的な内容、習熟のプロセス、習熟に向けた新人教育についてたずねた。また、生活型施設でのケアと家庭でのケアの違いについても回答を得た。検討した結果、ケアワークの専門性の獲得のためには、時間の経過による経験の積み重ねだけではなく、ケアを提供する利用者からの働きかけを受け止める双方向の関わりを通じて、利用者側の視点からエコロジカルにケアのレパートリーを組み立てていくことが必要であることを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2014年度から2015年度前半にかけて実父の介護を主として担うことになり、研究を休止せざるを得ない期間が生じた。このため、2015年度に実施する予定であった、生活型施設でのケアワークとソーシャルワーク構造のモデル構築と、モデルを評価するための量的調査を2016年度に持ち越してしまった。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、インタビュー調査の分析による生活型施設のケアワークとソーシャルワーク構造のモデル構築に向けて作業を進めており、8月までには量的調査を実施し、最終的な研究成果をまとめる予定である。
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Causes of Carryover |
2015年度に実施する予定であった、生活型施設でのケアワークとソーシャルワーク構造のモデル構築と、モデルを評価するための量的調査を2016年度に実施するため。 最終の報告書の作成が2016年度になったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
インタビュー調査の分析による生活型施設のケアワークとソーシャルワーク構造のモデル構築に向けて作業を進めており、8月までには量的調査を実施し、本年度中に最終的な研究成果をまとめる予定である
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Research Products
(4 results)