2016 Fiscal Year Annual Research Report
Relation between nursing care for an end-stage resident and job satisfaction in intensive care homes for the elderly
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25380834
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Research Institution | Aichi Bunkyo Women's Junior College |
Principal Investigator |
祢宜 佐統美 愛知文教女子短期大学, その他部局等, 准教授 (30643522)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小木曽 加奈子 岐阜大学, 医学部, 准教授 (40465860)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 特別養護老人ホーム / 看取りケア |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は、フィールド調査として、3つの特別養護老人ホームにおける看取りケアを実践(調査6)し、調査6で看取りケアを行った職員にインタビュー調査を行った(調査7-1)。また、看取りケアを行った施設の全職員に対し質問紙調査を行った(調査7-2)。 看取り実践は1施設では対象者が出ず実践は行われなかったが、2施設で看取り実践が行われた。看取り後に5人のケアスタッフにインタビュー調査を行い、その結果、コミュニケーションを取り家族への働きかけを行うことで家族と協力しながら看取りを行い、「ここで良かった」という家族の満足度につながっていた。環境整備や食事ケア等で個々の症状に合わせた細やかな配慮を持ったケアを実践していた。生活の場である特養という特色から、生活の延長線上にある看取りを実践しており、看取りは「日常」であり「特別なことはない」と捉えていた。医療施設ではない特養での看取りは、医師の配置や夜間の看護師不在等、様々な制限があるため、個々の施設の医療体制により、看取り体制も様々であった。また、「研修や勉強会に参加できない」とも答えており、ケアスタッフへの教育体制も不十分である課題も明らかになった。 質問紙調査の結果からは、P-ES-CH(特別養護老人ホームにおける看取り介護の実践)の探索的因子分析では、【最期まで居心地の良い時を過ごすための援助】、【家族への死への教育】、【グリーフケアの実践】、【残される家族に対する予測をもった援助】、【臨終の際の援助】の5因子構造を示したが、確認的因子分析においてはモデルを採択するためには、再検討が必要であることが示された。
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