2015 Fiscal Year Research-status Report
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25380886
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| Research Institution | Iwaki Meisei University |
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Principal Investigator |
大原 貴弘 いわき明星大学, 教養学部, 准教授 (00347973)
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| Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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| Keywords | あくび伝染 / 性格特性 / 気質 / 情動伝染 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、あくび伝染の生じやすさを規定する内的要因について包括的に検討することである。
これまでの進捗状況としては、まず、集団型実験において、知人のあくび顔を想像させた時に生じたあくび伝染頻度と、NEO-FFIによる特性5因子得点との関係を検討した。その結果、あくびの伝染しやすさに対して、外向性が正の効果、誠実性が負の効果を有することを明らかにした。この知見は他者や外界への関心の強さなどの要因があくび伝染に寄与している可能性を示している。
その後、あくび誘発刺激としてあくび音声を用い、TCI-Rを用いて性格気質を測定した集団型実験も開始し、現在も継続中である。現在のところ、新奇性追求性や自己志向性、協調志向性の高さがあくび伝染に寄与している可能性が示されている。
本年度は、以上の集団型実験で得た知見を踏まえて、新たに個別型実験を行った。この実験では、これまでの知見の再現性を検証するとともに、自分への関心（特に内受容感覚の鋭敏さ）とあくびの伝染しやすさの関係についても検証した。具体的には、自分の心拍数を推測させる心拍検出課題の成績とあくび伝染の関係について検証した。その結果、内受容感覚の鋭敏さとあくび伝染には関連性がみとめられなかった。
今後は、これまで行ってきた「あくび伝染を規定する気質・性格特性」に関する集団型実験を完了させた後、これまで得られた知見をまとめて、学会発表ならびに論文発表を行う。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究では、まず「あくび伝染を規定する気質・性格特性」に関する集団型実験を実施した。その結果、自己志向性の強さなど一部の個人特性があくび伝染に寄与する可能性が新たに示された。これを受け、集団型実験と並行して行う予定だった個別型実験の手続きを、当初の計画から一部追加・変更した。
そのため、個別型実験の準備ならびに実験参加者の選別・確保に時間を要することになった。さらに、集団型実験のデータ補充にも当初の予定よりも遅延が生じることとなった。
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| Strategy for Future Research Activity |
平成28年度は、これまで行ってきた「あくび伝染を規定する性格・気質要因に関する集団型実験」についてデータを補充し、実験調査を完了させる。
その後、これまで得られた知見も取りまとめ、あくび伝染に関する性格・気質要因について包括的に検討し、この現象の背景にある心理・生理的機序に関する実証的知見を得る予定である。さらに、本研究で得られた知見については、学会発表や論文発表を行う予定である。
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| Causes of Carryover |
個別型実験の手続きの一部変更に伴い、実験の準備ならびに実験参加者の選別・確保に時間を要することとなった。さらに、集団型実験のデータ補充にも当初の予定より遅延が生じた。その結果、研究成果の学会発表や論文発表に関わる予算執行に遅れが生じた。
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| Expenditure Plan for Carryover Budget |
本年度は集団型実験のデータ補充をした上で、実験調査を終了し、その研究成果の学会発表および論文発表を行う予定となっている。そのための学会参加費や出張費、論文校正などに予算を使用する予定である。
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Research Products
(1 results)
