2014 Fiscal Year Research-status Report
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25380890
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Research Institution | Tokyo University of Information Sciences |
Principal Investigator |
原田 恵理子 東京情報大学, 総合情報学部, 准教授 (20623961)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邊 弥生 法政大学, 文学部, 教授 (00210956)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ソーシャルスキル / 大学生 / 教職課程 / 社会性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,「教職課程の学生のためのソーシャルスキル教育(以下,SSE)の開発」が目的である。今年度は25年度に調査した小中高の教員約2000名と大学教職課程の教員20大学を対象とした学生のソーシャルスキルの実態とSSEニーズ,現役教員が求めるソーシャルスキル,コミュニケーション力を育むための大学における支援体制についてのデータを集計し、統計処理を終え、27年度秋の学会での発表に向け、現在、考察とまとめを行っている最中である。 そして、25年度に作成したソーシャルスキル教育のプログラムを修正し、高校において教職課程の学生がTAとして参加するソーシャルスキル教育を道徳の時間に実施した。これをもとに、生徒への教育効果及び学生の社会性育成及び指導者としての養成といった体系的プログラムを検証し、現在、結果を分析・考察し、27年度夏以降の学会でシンポジウムやポスター発表の準備を行っている。 また、教職課程の学生の実習を支援する体制づくりの在り方に関して、高校教員にインタビュー調査を行い、現在、分析中である。 さらに、授業の様子をビデオ撮影し、研修用ビデオとして現在、作成中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1年目のソーシャルスキル教育に関するニーズ調査研究や高校の道徳教育におけるソーシャルスキル教育のプログラム開発を行い、2年目に、教職課程の学生がTAで授業に参加するソーシャルスキル教育の実践を高校で行った。その結果で得た効果や課題・問題を3年目の今年にまとめる予定である。以上より、研究の進行は研究計画通りであり、おおむね順調に進展しているといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの研究結果で得た知見をプログラムと教材の修正に活かして最終版を作成し,これまでの研究成果を国内外の学会や論文に発表などを通じて発信する。さらに,図書の執筆や教材の頒布,大学の授業に反映させることを通して,教職課程に在籍する学生のソーシャルスキルと自己形成及び大学教員の指導方法,SSEや教材を養成のための活用について提言する。
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Causes of Carryover |
海外発表をする予定であったが、諸事情により渡航できなくなったため学会参加及び渡航費を執行しなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
プログラムの再修正をするため教職課程の学生が学校の授業で授業者あるいはTAとして研究に参加する。その授業準備や学校への交通費等の費用にあてたい。また、日程調整ができれば、海外の学会で発表することを検討したい。
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Research Products
(11 results)