2014 Fiscal Year Research-status Report
「チーム援助」を促進できるリーダー教員育成プログラムの開発
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25380896
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Research Institution | Soka University |
Principal Investigator |
田村 修一 創価大学, その他の研究科, 教授 (00442020)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | チーム援助 / リーダー / 教員 / 育成プログラム / 学校心理学 / チーム援助志向性 |
Outline of Annual Research Achievements |
2年目の本年は、以下の2つの研究に取り組んだ。 (1)「チーム援助」のリーダー育成研修プログラムの作成および実施:(前半)「チーム援助」のリーダー教員育成のための研修プログラムを6種類作成した。具体的には、チーム援助のリーダー教員の「チーム援助志向性」を高めることを目的とした「①学校心理学理論研修プログラム」、「②チーム援助の実践記録を活用したケーススタディ研修プログラム」、続いてチーム援助のリーダー教員のアセスメント能力を高めることを目的とした「③心理・教育的アセスメント研修プログラム」、「④学級経営アセスメント研修プログラム」、さらにチーム援助のリーダー教員のマネジメント能力とコーディネーション能力を高めることを目的とした「⑤チーム援助会議のファシリテーター研修プログラム」、「⑥Q-Uを活用した学級コンサルテーション研修プログラム」を作成した。(後半)筆者の所属大学の教職大学院の学生(現職教員およびストレートマスター)を対象に、上記の6種類の研修プログラムを実施した。本プログラムの研究協力者は、現職教諭の大学院生10名、ストレートマスターの大学院生15名であった。次年度に、本研修プログラムを受講した研究協力者を対象に、「教育現場でのチーム援助の遂行状況」、および「チーム援助を実践する際に、受講した研修プログラムがどの程度役立っているか」について詳細なインタビュー調査を行い、研修プログラムの効果を質的に分析する予定である。 (2)将来、教育現場において「チーム援助」実践の担い手となる教職課程を受講している大学生200名を対象に、教育現場で若手教員が「チーム援助」に参入しやすくなるためのアイデア、および管理職や先輩教員への要望について、自由記述式の質問紙調査を実施した。その結果、167名の学生から回答を得た。現在、回答データの質的分析を行っているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究計画では、「チーム援助のリーダー教員育成プログラム」の効果検証を「量的分析」と「質的分析」の両方で検討する予定であった。しかしながら、尺度作成のための現職教員の調査協力者を一定数集めることに難航し、「効果測定用の尺度」がまだ未完成である。今後、調査の協力者を新たに開拓し、早急に「尺度」を作成したい。
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Strategy for Future Research Activity |
研究の最終年度は、以下の2つの研究に取り組む予定である。(1)再度、「チーム援助のリーダー教員育成プログラム」を教職大学院の大学院生(昨年度とは異なる協力者)を対象に実施する。(2)前年度に「チーム援助のリーダー教員育成プログラム」を受講した教職大学院の修了生を対象に、「教育現場でのチーム援助の遂行状況」、および「チーム援助を実践する際に、受講した研修プログラムがどの程度役立っているか」について詳細なインタビュー調査を行い、研修プログラムの効果を分析する予定である。
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Causes of Carryover |
物品の購入で、当初予定していた価格よりも安価で購入できたため、残額がわずかに出た。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度の物品購入費として使用したい。
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Research Products
(4 results)