2015 Fiscal Year Research-status Report
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25380897
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Research Institution | Soka University |
Principal Investigator |
山崎 めぐみ 創価大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (80596239)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
富岡 比呂子 (井上比呂子) 創価大学, 教育学部, 准教授 (60440236)
望月 雅光 創価大学, 経営学部, 教授 (70284601)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 積極的働きかけ / ヘルプシーキングスキル / 学生発達型アドバイジング |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度は愛媛大学、立命館アジア太平洋大学、および創価大学の教職員へのインタビュー調査、教職員・学生へのアンケート調査書を実施し、データ収集および文字起こしを完了した。
中間報告として、6月までのデータ分析を基に、初年次教育学会(明星大学)とNational Academic Advising Association International Conference (University of Melbourne) にて発表した。各大学において(1)アカデミックアドバイジングをどのようにとらえているか、(2)教職員の理想としている学生とのかかわり方と現実にある乖離の要因は何か、(3)学習支援や学生支援において、学生がとる行動の傾向性は何か、を明らかにすることができた。学会発表のほかには、9月18日に創価大学において「学生とのかかわり方の考え方(アドバイジング)と可能性」と題しFDセミナーを行った。11月25日には追手門学院大学のFD研修で「学生とアスリートを両立させるためのアドバイジング」のセッションを教職員(約30名)向けに、「学生アスリートとしてのポテンシャルを活かすために」のセッションを学生アスリート(約100名)向けに行った。
また、学習支援センターにおいて「教育としてのアドバイジング」を実行した。実行に際しては、学習支援スタッフ(教員および学生スタッフ)に研修を行い、支援の必要な学生に対して適切な継続的支援を行った。その結果、学習習慣の定着や大学における目標設定において学生の変化が見られた。例として、自ら必要な支援を求めることができるようになるなどがあげられる。しかしながら、大学によって「教育としてのアドバイジング」の実行にはばらつきがあった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
アドバイザー・支援スタッフに対する研修後の質問紙調査を実施できていないため、異文化感受性の変化の有無を検証できていない。
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Strategy for Future Research Activity |
異文化感受性の変化の有無を検証するための、質問紙調査をアドバイザー・支援スタッフに対する研修後に実施できていないことを上記した。学部所属のアカデミック・アドバイザーへの事前アンケートおよびインタビュー結果をみると、学生発達型のアドバイジングを行っていると自己評価していることが明らかになった。そこで、事後のアンケートを行うのではなく、学習支援センタースタッフを中心に、学生発達型のアドバイジングを実施することに変更し、支援されている学生の学習態度・行動に相違があるか否かを検証することにする。学生の内包的要因の調査は、学習支援を受けた学生に行い、変化の有無を見ることにする。また、この学生のアンケート調査結果をスタッフと共有することにより、支援しスタッフの異文化感受性、アカデミック・アドバイジングに対する考え方・傾向性の変化の有無をみる。
最終年度として、全てのデータを分析し国際学会で発表する。National Academic Advising Associationの国際学会で発表する予定であったが、本年度は開催されないため、International Conference on Educationに変更予定にしている。
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Causes of Carryover |
平成27年度は協力校2大学に夏季休業期間に出向き、ミーティングを持つ予定であったが、スケジュールが合わず実行できなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成28年度には、協力大学に行きミーティングを持つ予定になっている。
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