2017 Fiscal Year Annual Research Report
Toward Establishing Academic Advising at Japanese Higher Education
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25380897
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Research Institution | Soka University |
Principal Investigator |
山崎 めぐみ 創価大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (80596239)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
富岡 比呂子 (井上比呂子) 創価大学, 教育学部, 准教授 (60440236)
望月 雅光 創価大学, 経営学部, 教授 (70284601)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | アカデミック・アドバイジング / 自立・自律した学習者 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、日本の大学におけるアカデミックアドバイジングを教育的活動と捉え、自立・自律した学習者への成長を支援するあり方を模索した。先ずは教員、2年生を対象にアンケート、インタビューを行い、アドバイザーとしての現状認識の把握と、アドバイザー支援の学生側から見た現状把握を行った。調査結果を国際学会(アメリカ全国アドバイジング協会国際大会、教育に関する国際学会)および国内学会(初年次教育学会、大学教育学会)で発表、協力校(1大学)と学内ではアドバイジングについて教職員向けと学生向けにセミナー・研修を行った。 日本の大学におけるアドバイジング制度は、主に処方箋型とよばれる成績不振となった学生を対象に機能している。教員はアカデミックなアドバイジングであれば業務の一環として担いたいと感じているが、生活の面倒をみるという印象が強いという意見が多く見られた。また、学生は相談する相手として教職員を選ぶことは少なく、主に友人・先輩に相談していることが分かった。 そこで先ず、本学と協力校において学生アドバイザー、ピア・リーダーに情報を共有し、アドバイジングを意識した内容に改善したセミナー・研修を行った。教員向けとしては、学部のFDに要請ベースでアドバイジングのセッションを提供した。また、アンケート調査、インタビューを通してアドバイジングの考え方を学んだというコメントもあり調査自体にも研修効果があった。さらに、一部の教員ではあるが、学生向け研修に同席することによりピア・サポーターの在り方を学んだとのコメントをもらえた。職員とは主に教務課・学生課と連携し、学生への支援および学生リーダー育成に関与することができた。職員と支援の仕方やリーダー研修の内容を一緒に考えることにより、アドバイジングの考え方を示すことができた。 現在はアカデミック・アドバイジング サロンとして勉強会を2回開催することができた。
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