2013 Fiscal Year Research-status Report
治療フィデリティと目標設定は認知矯正療法の効果に影響を与えるか
Project/Area Number |
25380930
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
最上 多美子 鳥取大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80368414)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中込 和幸 独立行政法人国立精神・神経医療研究センター, トランスレーショナルメディカルセンター, 臨床研究支援部長 (30198056)
兼子 幸一 鳥取大学, 医学部, 教授 (50194907)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 認知矯正療法 / 統合失調症 / 心理リハビリテーション / 認知リハビリテーション |
Research Abstract |
認知矯正療法の治療効果測定に用いる尺度の選定を中心に行なった。研究対象者には、認知矯正療法を受ける患者が含まれる。認知矯正療法を受ける統合失調症患者の適用として、①13~65歳、②知的能力がIQ>70、③教示の理解に必要な読解力小学4年生程度、④現在物質やアルコール乱用をしていない、⑤左のような物質への解毒後1ヶ月以上経つ、⑥過去3年以内に頭部外傷歴がない、⑦認知矯正療法に必要な時間(1時間前後)着座が可能な程度回復していること、があげられる。 患者の認知矯正療法の効果指標として(1)認知機能、(2)精神症状、(3)社会機能、(4)内発的動機付けがあげられるため、これら尺度を選定した。 また、リハビリテーション目標には就学、就労、余暇や自立生活に関する目標が想定された。認知矯正療法は標準的には6ヶ月間、週2回の認知課題セッションを手続きとする。 治療フィデリティ評価を行う準備として、模擬セッションのDVDを作成した。またフィデリティ評価尺度を和訳した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究対象者の選定がやや難航している。また治療フィデリティ評価者となる研究補佐の選定に難航している。
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Strategy for Future Research Activity |
各医療施設で認知矯正療法を実施し、認知矯正療法を終了した患者のうち1年間に50名程度を予定し(1)認知機能、(2)精神症状、(3)社会機能、(4)内発的動機付けを測定し、導入時と同様に謝金を計上する。認知矯正療法は6ヶ月間実施するのが標準であるため、これらの測定は導入時と導入後6ヶ月時点で行うが、手法考案者により推薦されるように、場合により6ヶ月をこえて最長1年まで認知矯正療法を受けることが可能である。研究者バイヤスを避けるため、治療効果測定者と認知矯正療法担当者は別である必要がある。必要に応じて治療効果測定者の検査訓練を事前に行うが、複数の治療効果測定者間で測定内容に差異が生じないよう、できるだけ標準化された測定法を用いる。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] New instrument for measuring multiple domains of social cognition: Construct validity of the Social Cognition Screening Questionnaire (Japanese version).2014
Author(s)
Kanie A, Hagiya K, Ashida S, Pu S, Kaneko K, Mogami T, Oshima S, Motoya M, Niwa S, Inagaki A, Ikabuchi E, Kikuchi A, Yamasaki S, Iwata K,Roberts DL, Nakagome K
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Journal Title
Psychiatry and Clinical Neuriscience
Volume: 印刷中
Pages: 印刷中
DOI
Peer Reviewed
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