2014 Fiscal Year Research-status Report
保護者のメンタルヘルスリテラシーに関する心理教育的研究
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25380971
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | メンタルヘルスリテラシー / 保護者 / 心理教育的支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
保護者のメンタルヘルスリテラシーを高めようとする試みは,児童・思春期の子どもたちのメンタルヘルス不調の予防や早期発見・早期支援の一助になると考える。またそれだけではなく,保護者自身のメンタルヘルスの維持・増進にも繋がると考える。そこで本研究では,保護者を対象とした調査を実施し,その結果を多角的に検討することにより,保護者のメンタルヘルスリテラシーに関する心理教育的支援のポイントについて検討することを目的とした。 研究計画2年目は,1年目に実施した調査結果について更に解析や検討を進めた。例えば一般住民の結果との比較検討では,(1)事例の認識度について,一般住民より低調であったこと,(2)有用だと思われる支援について,家族などインフォーマルな人的資源への評価が一般住民より高かったこと,(3)事例のような状況下で,自ら進んで接触をもちたいという態度が,一般住民より高かったことなどが明らかになった。また,豪州Prof.Jorm氏らとの意見交換・情報交換では,今回の日本の調査結果についてプレゼンテーションを行ったところ,以前豪州で行われた結果も話題にのぼった。両国間の差異だけではなく,共通点にも目を向けながら,保護者支援の重要性について確認した。更に,以前高校生を対象に行った調査結果についても論文として公表され,今回の研究の参考にしたいと考えている。 最終年度は,以上のような結果を踏まえながら,保護者のメンタルヘルスリテラシーに関する心理教育的支援のポイントについてまとめたいと考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定した計画通りに進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
解析や情報収集を更に進めながら,これまでの成果についても公表し,保護者の心理教育的支援作成のためのポイントについて検討する予定である。
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