2014 Fiscal Year Research-status Report
遺伝子疾患モデル動物(ゼブラフィッシュ)の知覚・学習機能の解明
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25380985
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
眞邉 一近 日本大学, 大学院総合社会情報研究科, 教授 (80209676)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高久 信一 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (40102636)
朝比奈 潔 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (10147671)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | ゼブラフィッシュ / オーディオグラム / 臨界融合周波数 / コントラスト感度 / 連続弁別逆転 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、知覚・学習に関連する行動遺伝学や薬物効果等の研究に応用可能な、ゲノム配列が決定されているセブラフィッシュの自動化された行動訓練方法・装置開発を行うことを目的とした。26年度は、コントラスト感度測定装置の開発と、訓練・測定方法の開発を主として行うことを目的としていた。コントラスト感度測定実験はTFTモニターでは得られない高コントラスト比が得られる有機EL液晶モニターを利用した弁別実験システムの開発を完了し、Go/Go課題による現在訓練を開始している。 これに加えて、すでに装置および訓練方法の開発が完了している聴覚特性測定実験(オーディオグラム測定)、視覚特性測定実験(臨界融合周波数(CFF)測定)、および学習の可塑性実験(連続弁別逆転)の実施を続け、遺伝的疾患を持つミュータントの視覚・聴覚疾患の評価基準およびアルツハイマーモデルの行動指標である学習の可塑性の行動評価基準、並びに、薬物効果の行動評価基準を提供出来るように、データ数の増加を図っている。 学習の可塑性については、日本行動分析学会第32回年次大会で発表された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究では、5年間で以下の3課題の達成を目標としている。a)聴覚特性測定実験(オーディオグラム測定)、b)視覚特性測定実験(臨界融合周波数(CFF)測定およびコントラスト感度測定)、c)学習の可塑性実験(連続弁別逆転)の3課題である。これらの測定実験を達成するために1)装置の開発、2)訓練方法の開発、3)実験の実施、4)報告という順で実施する計画である。 これまで1)装置開発では、a)の水中スピーカーの開発が未完であるが、他のb)臨界融合周波数測定装置・コントラスト感度測定装置およびc)学習の可塑性測定装置の開発は終了している。 2)訓練方法の開発は、すべて完了している。 3)実験の実施では、すべて開始し、一部の結果は学術誌(Behavioural processes)、学会(日本行動分析学会第31回・32回年次大会、7th international conference of the Association for Behavior Analysis International)で公表している。今後訓練個体数を増やしてデータの信頼性を高めることが課題として残っている。 これらを総合すると、全体計画の50%程度が達成されていると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度は、全ての実験について訓練を進め、遺伝的疾患を持つミュータントの視覚・聴覚疾患の評価基準およびアルツハイマーモデルの行動指標である学習の可塑性の行動評価基準、並びに、薬物効果の行動評価基準を提供出来るように、データ数の増加を図る。 また、装置の3Dプリンターによる作成を開始しており、機器の標準化を進める。 十分にデータが得られた時点で、逐次、学会発表、論文発表へとつなげていく。また、ホームページ上でも画像等を公開する。
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Causes of Carryover |
水中マイクロフォンおよびアンプを、より高性能でより低価格なものに変更したため、差額が生じ、また、前年度の繰越金が加わったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
実験装置部品(フィーダーモータ、センサー、観察用小型カメラ等)の購入に充てる。
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