2014 Fiscal Year Research-status Report
記憶場面状況に応じたメタ記憶の機能に関する実験的検討
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25380992
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Research Institution | Kobe Gakuin University |
Principal Investigator |
清水 寛之 神戸学院大学, 人文学部, 教授 (30202112)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 実験系心理学 / 記憶 / メタ記憶 / 記憶コントロール / 記憶モニタリング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、個人がさまざまな場面状況のもとで自らの記憶能力や記憶特性、知識状態をどのように認識し、そうした認識に基づいて記憶活動をいかに展開していくのかを明らかにすることを目的としている。記憶に関するモニタリングとコントロールに焦点を絞り、認知心理学的方法を用いて研究を進める。一般成人(大学生)を対象に、個人ごとに(1)実験室場面での記憶活動、(2)検査室場面での記憶遂行、(3)日常生活場面での記憶行動、の3点について、研究参加者自身による自己評価と客観的な課題成績基準または一般的記憶行動傾向との差異に関する基礎的データを収集する。平成26年度においては当初の研究計画に沿って具体的に次の四つの研究活動を行った。 1.実験・検査・調査の準備:先行研究文献をもとに本研究テーマに関連するこれまでの研究知見を整理するとともに、前年度に実施した予備的研究の結果から、実験施設(実験室)の確保、実験装置の調達、検査用具の調達、実験用コンピュータプログラムの作成、実験データの記録様式の設定、実験参加者の確保、実験補助要員の確保、実験・調査の参加協力同意書の書式設定などを再検討した。 2.予備実験・予備検査・予備調査の継続実施:前年度に開始した予備実験・予備調査を、大学生を対象に継続して行い、具体的な実験条件の操作や実験材料の選定、調査用紙の設計、測定指標の検討、実験等の手続きの改良などを行った。 3.本実験・本検査・本調査の実施:予備実験等で得られたデータをもとに、実験条件や調査項目などの確定を行い、本実験・本検査・本調査に着手した。 4.既有の実験・調査データの公表:本研究の計画推進を図るために,本研究テーマに関連して過去にすでに収集した実験調査データの整理・分析を行うとともに、関連する論考を含め、論文作成及び学会発表を行った(学会誌論文4編(掲載内定を含む)、大学紀要1編、学会発表6件)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の研究計画にしたがって、遅滞なく、①実験・検査・調査の準備(関連文献資料の入手、実験装置の調達、実験用PCプログラムの作成、研究データの記録様式の設定、研究参加協力者の確保、研究補助要員の確保など)、②予備的研究の継続実施(前年度からの予備実験・予備検査・予備調査の継続実施)、③本実験・本検査・本調査の実施(予備的研究の結果に基づく本実験・本検査・本調査の実施開始)を行った。これらと並行して、④すでに収集ずみの関験・調査データの公表(学術雑誌の論文掲載、学術専門学会での発表)を行った。 このうち②予備的研究の継続実施、④収集ずみ研究データの公表、を通して、今後の研究の発展可能性を考慮し、③本実験・本検査・本調査の実施と並行して、記憶実験で取り扱う各種の変数、メタ記憶質問紙の質問項目、記憶検査の検査内容等を変化させた新たな実験・検査・調査の構想を検討している。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の研究計画にしたがって、予備的研究データの結果をもとに本実験・本調査・本検査の実施を開始したので、それらを遅滞なく完了する。研究参加者全員に対して個別的にすべての記憶実験・記憶調査・記憶検査への参加協力と研究データの提供を求めるために、過度の心理的負担や疲労、ストレスを与えないように配慮して研究を進めていく。これまでと同様に、あとの研究計画の実行に支障の出ない範囲で、中間段階であっても研究データの一部を関連する学会や研究会で発表し、専門家から意見を求め、研究方法全般や実験・検査・調査・実施手続きを修正・改善を図っていく。 平成27年度は本研究計画の最終年度にあたるために、研究成果の総括を行う。すなわち、本研究における実験・検査・調査を通じて得られたデータに対する個々の整理と分析、及び総合的連関的分析を行う。それらを先行研究におけるデータと照応し、理論的考察を行う。本研究における研究成果を学術論文としてまとめ、国内外の専門学会で発表する。専門雑誌に投稿し、公表する。研究成果報告書を作成する。
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Research Products
(11 results)