2015 Fiscal Year Annual Research Report
学力として社会コンピテンシーを育成する授業診断シートとその活用法の開発
Project/Area Number |
25381018
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
原田 信之 名古屋市立大学, 人文社会系研究科, 教授 (20345771)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高旗 浩志 岡山大学, その他部局等, 准教授 (20284135)
中西 良文 三重大学, 教育学部, 准教授 (70351228)
宇都宮 明子 佐賀大学, 文化教育学部, 准教授 (40611546)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 協同学習 / 授業診断 / 社会コンピテンシー / 教授学 / グループ学習 / ドイツ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、学習効果を高めるグループ学習の活用と、学力として汎用的能力(社会コンピテンシー)を育成する協同学習の指導法の定着に貢献することを基本的視座としている。 第一に、ドイツへの訪問調査により、実証的先行研究のデータ統合を行ったメタ分析研究の成果に対し、その成果をさらにデータ統合するために再度のメタ分析を行うジョン・ハッティの「メタ・メタ分析」による協同学習の効果特定の方法とドイツにおけるその統合データに基づく評価、さらにはその統合データの手法そのものへの評価を突き止めた。第一に関し、原田・マイヤー編著『ドイツ教授学へのメタ分析研究の授業―ジョン・ハッティ「可視化された学習」のインパクト―』デザインエッグ社、2015年11月、全140頁(ドイツ研究者7名の論文を所収)を刊行した。 第二に、昨年のカールスルーエ教育大学・トラウプ教授へ調査等に基づき、協同学習(社会コンピテンシー)用の授業診断シートの試作的類例を示した。第三に、学力として社会コンピテンシーを育成するドイツの学力改革、その汎用的能力育成のための協同学習の機能や条件、指導と評価の一体化、診断指標・評価シートの開発に関し、総括的な研究を行なった。第二・三に関し原田著『ドイツの協同学習と汎用的能力の育成』あいり出版、2016年2月、全248頁を刊行するとともに、『学力として社会コンピテンシーを育成する協同学習とその評価―授業診断シート開発基礎研究―』として研究成果を報告書にまとめ公開した。
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Research Products
(8 results)