2015 Fiscal Year Annual Research Report
教職に対する省察を促すプログラム開発:イメージマップと語りの活用を通して
Project/Area Number |
25381059
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
森 久佳 大阪市立大学, 大学院文学研究科, 准教授 (00413287)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高谷 哲也 鹿児島大学, 教育学部, 准教授 (00464595)
島田 希 高知大学, 人文社会・教育科学系, 講師 (40506713)
廣瀬 真琴 鹿児島大学, 教育学部, 准教授 (70530913)
宮橋 小百合 和歌山大学, 教育学部, 准教授 (80461375)
深見 俊崇 島根大学, 教育学部, 准教授 (80510502)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 教育学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,現職教員が,専門職としての教職に求められる「省察(reflection)」(以下,「省察」)の力量を深化させるプログラムを開発することである。平成27年度の活動は,以下の通りである。 1.国内外の文献や資料を収集・分析し,「省察」の理論的動向の整理・検討を行うと共に,プログラム開発に向けて協議した。 2.平成25年度から今年度までの理論的及び実践的調査の検討と分析を行い,それらの成果をまとめた。 3.プログラム開発のための基礎的調査として,大学生ないし大学院生(現職院生を含む)の授業(講義ないし演習)における参加学生・院生の「省察」の力量が深化する様子を分析・検討した。具体的な分析資料は,受講学生・院生の事前事後のアンケート調査の結果と一部学生に対するヒアリングないしインタビューに関するデータ,授業風景を撮影したビデオ映像,等である。これらの分析・検討を通して,「社会正義(social justice)」を視野に入れた「省察」の深化を促す視点の重要性が明らかになり,そうした視点を基にしたプログラムの開発が求められることが見出された。 4.1.~3.の研究を通して得た成果を基にして,暫定的なプログラムを開発し,私製のハンドブックとしてまとめた。私製にした理由は,このハンドブックが,今後さらに対象等を広げながら試行実践を重ね,そこから得られるフィードバックを通して,随時改良や改善,また改訂等を行う予定として位置づけられるためである。
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