2014 Fiscal Year Research-status Report
保育者の自己評価能力向上のための保育実践における「保育プロセスの評価指標」の開発
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25381105
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Research Institution | Osaka University of Comprehensive Children Education |
Principal Investigator |
瀧川 光治 大阪総合保育大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (40340939)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
卜田 真一郎 常磐会短期大学, その他部局等, 教授 (20353021)
無藤 隆 白梅学園大学, 公私立大学の部局等, 教授 (40111562)
新開 よしみ 東京家政学院大学, 公私立大学の部局等, 教授 (50369352)
小寺 玲音 頌栄短期大学, その他部局等, 講師 (50369691)
砂上 史子 千葉大学, 教育学部, 准教授 (60333704)
吉永 早苗 ノートルダム清心女子大学, 人間生活学部, 教授 (80200765)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 保育実践 / 保育方法 / 自己評価 / 評価指標 / 形成的アセスメント / 遊び / 観点 / 育ち |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、個々のフィールド調査に基づき、「保育実践の包括的な評価の観点」「発達に応じたごっこ遊びの評価の観点」「発達に応じた積み木やカプラ、ブロック・LaQなどの構成的な遊びの評価の観点」などの検討を行った。 また、それらの評価の観点は、「査定」という意味での評価ではなく、「形成的アセスメント」として、子どもの遊びや活動の展開過程の中で、「子どもの育ち」を捉え、それをその後の保育の構想(保育内容づくり、指導計画づくり)に生かしていくための評価の観点として機能するものである。その意味では、ダイナミックアセスメントとしての「評価指標」の開発といえよう。 しかしながら、それらを使って保育の実際を検証しているのはまだ少数に限られているので、指標化するためには、保育現場でのフィールドワークがまだだま実施していく必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
共同研究者の個々の視点から、「保育実践の評価指標」を具体的な保育場面に応じて検討し、作成しているが、その検証作業がまだ不十分である。また、それらの包括的な視点からの整合性の検証作業が今後の課題として残っている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の方策は、共同研究者と打ち合わせながら、下記の3点についての推進を行う。 1.「保育実践の評価指標リーフレット」の作成と頒布 2.裏づけとなる調査報告書のまとめ 3.シンポジウムの開催
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Causes of Carryover |
3年計画の2年目の研究計画では、保育現場向きのリーフレットを数種類作成し、頒布予定であったが、その作成を取りやめて、次年度(3年目)にリーフレットより少し厚いパンフレット形式で作成することとなった。また、調査協力園への謝金の振り込みが手続きの関係上、当該年度内にできておらず、次年度早々に振り込みをすることとなった。 そのため、43万円ほどの使用額の繰越金額となった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
予定通り、リーフレットを増補した形のパンフレットを作成し、保育現場に頒布する。また、調査協力園への謝金の振り込みを予定とおり行う。 そのことにより、次年度使用額相当分については、予定通り使用する。
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