2017 Fiscal Year Annual Research Report
Study of support that does not depend on diagnosis for students who have developmental disorder tendency and are predicted to be difficult to find employment.
Project/Area Number |
25381147
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Research Institution | Aichi Toho University |
Principal Investigator |
肥田 幸子 愛知東邦大学, 人間健康学部, 教授 (90465592)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀 篤実 愛知東邦大学, 教育学部, 教授 (10320962)
鈴木 美樹江 愛知東邦大学, その他部局等, その他 (20536081)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 見通し力 / 見通し力・就業力尺度 / 社会連携 / 就労体験 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は発達障害とは診断されていないが、似た特性から就業に困難を示す可能性のある学生に対し、医学的な視点ではない支援方法の開発である。彼らは将来を見通す能力や対人関係や場の理解能力に共通した弱さをもつ。それらを“見通し力”と命名することで、問題を焦点化し対応方法を一般化した。具体的には、見通し力尺度を作成し、見通し力強化の支援プログラムを作成することであった。 研究の実施状況については平成25年度は聞き取り調査、26年度では尺度作成のための調査を実施し「見通し力」尺度を完成した。また、見通しの弱い学生で就業に困難を示す学生をスクリーニングする必要があったため、それらの学生のための就業力尺度を作成した。平成27年度には就業力尺度を完成させ学会に発表した。これらの学生支援のために外部との連携を図った。平成28年度以降は県の若年者ハローワーク(若者就労支援事業)や近隣の民間就労移行支援所(市町村)発達障害者支援センター等と連携を図り、就労支援、試験就労、学生相談室でのカウンセリング等を実施した。 ことに最終年度では連携に重きを置き、外部の力を組み入れることを考えた。若年者ハローワークにはスクリーニングされた学生のうち数人が訪れ、職場体験や適性テストなどを実施することができた。自分に合った職場を見つけた学生、発達検査に進んだ学生等、進路はさまざまであるが有用な活動ができた。最終年度の研究成果として「見通し力の弱い学生の就業力尺度作成」の論文があるが査読中のため業績としてあげることがきない。 結果として、見通し力が弱く、ひきこもりやニートの可能性のある学生の社会適応を促すには早めのスクリーニングと適職の選択、就労体験が有効であることが明らかになった。
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