2015 Fiscal Year Research-status Report
少子高齢化地域の存続と小規模学校の継続可能性についての総合的研究
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25381150
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Research Institution | Kyoto Seika University |
Principal Investigator |
中島 勝住 京都精華大学, 人文学部, 教授 (00172320)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中西 宏次 京都精華大学, 人文学部, 教授 (50554333)
Oussouby Sacko 京都精華大学, 人文学部, 教授 (70340510)
中島 智子 プール学院大学, 国際文化学部, 名誉教授 (80227793) [Withdrawn]
四方 利明 立命館大学, 経済学部, 教授 (90340489)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 学校統廃合 / 小規模学校 / 少人数教育 / 過疎化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、統廃合後の旧校舎利用について、あるいは統廃合を選択せず、小規模校の中で少人数教育を実施している学校について、その選択に至った過程を住民や学校関係者からの聞き取り調査によって明らかにし、地域と学校の新たな関係を探求することにある。 今年度は最終年度であったために、最終報告書作成に向けて調査データの整理と分析を行った。それらをもとに報告書のイメージを固めるための議論を活発化させるために研究会に力を入れ、都合6回開催し、成果を上げることができた。その結果、報告書内容の方向性や構成については概ね明確となり、また、具体的な執筆分担も決まり、それぞれ分担部分の執筆に取りかかることができた。 同時に、それまでの調査の補充調査として、南山城村においては8月と9月に、統合小学校の現校長、元校長、廃校後の校舎利用の中心となった村職員、また旧高尾小学校を活用している住民、子育て期にある若い住民、地域で重要な役割を果たしているIターン者など11名、また、和歌山県色川においては9月と11月に、色川小・中学校の校長、教諭、職員や運動会に参加していた住民など11名、総勢20名を超えるインタビューを実施することができた。 学会発表としては、7月に、日本都市計画学会関西支部研究発表会において研究分担者を代表としてそれまでの成果を報告した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究実績の概要にも記したように、本年度は最終年度であったが、年度後半に実施した補充調査が思いもかけず充実したものとなったために、その整理と分析に時間を要し、結果として最終報告書の完成が年度を超えることとなってしまった。 現時点の状況は、分担執筆の7割は終了しており、残りも鋭意努力中であり、近日中に完成するものと思われる。最終的な編集作業が残るものの、夏までの報告書の完成を目指したい。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度に持ち越すことになった最終報告書完成させることが唯一の目的である。 ただ、年度の残された時間を利用して、可能ならば報告書の刊行を目指した計画を立て、その実現に向けて始動したい。
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Causes of Carryover |
補充のための調査の実施が年度末にずれ込み、年度内の報告書完成が不可能となった。そのため、主として報告書の作成に関する経費を次年度に繰り越すことにした。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
報告書の作成費に充てる予定である。
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Research Products
(4 results)