2013 Fiscal Year Research-status Report
小学校教師及び児童の数学言語(語彙)の理解とその指導の研究
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25381183
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Aichi University of Education |
Principal Investigator |
志水 廣 愛知教育大学, その他の研究科, 教授 (60252300)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 算数語彙 / 語彙テスト / 語彙指導モデル |
Research Abstract |
平成25年度テーマ1「小学校教師が算数を教える上で,また,児童が算数を学ぶ上で,算数科にかかわる数学言語(語彙)について,どの程度正確に理解しているかについて,語彙テストのノウハウをもとに調査する。」については,4月から8月まで,小学校下学年(1年-3年)の児童に対する語彙テスト問題を開発した。7月までに予備調査のテスト問題を開発し,結果を分析し,本調査を平成25年10月から11月に実施した。その後,結果を分析した。さらに,平成25年度の語彙テストの連続性,系統性の観点から平成26年度の研究テーマである小学校上学年(4年-6年)の児童に対する語彙テスト問題を前倒しして開発し,平成26年1月から2月に本調査を実施した。上学年の調査の分析はこれからである。また,教師への語彙調査については実施できなかった。今後,調査する予定である。 研究テーマ2「小学校の複数の算数教科書における数学言語(語彙)について調査し,授業で使用可能な数学語彙を教材別シートに明示して,小学校教師向けに情報を提供できるようにする。1社の算数教科書の数学言語(語彙)について,調査する。」については、教科書の生データを入力が終わった段階で、調査には手つかずの状態である。 テーマ3「算数の授業研究を通して,数学語彙指導のモデルの検証を引き続き行う。」については,平成25年6月に第4学年の「面積」の指導を単元(5時間)を通して実施した。 上記の他に,算数語彙研究の基になるデータを整理して単行本として「算数教科書の定義・定理(性質)事典」(明治図書)を9月に刊行した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
児童の語彙テストの調査については,平成25年度,26年度の分まで実施できて進んでいる。また、語彙指導の授業研究についてはかなり進んだ。 ただし,教師の算数語彙の調査および算数教科書における語彙の分類調査については進んでいないため,全般的に見ておおむね順調であると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度予定の児童の語彙調査の分析をすることを優先的に行い,次に教師への語彙調査の問題の開発と調査を実施するようにしたい。また,算数教科書における語彙の分類調査をスタートしたい。あわせて,語彙指導モデルに基づいた授業研究も引き続き行っていくこととする。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
その他,印刷用紙など消耗品の購入が当初より下回ったため,また,予定していた分類調査ができなかったため。 25年度からの繰越金も合わせて,542463円の大まかな使用計画として,物品費,研究発表のための旅費,調査結果の整理・分析に関わる人件費,その他(中間報告書作成費など)等の支出を予定している。
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