2015 Fiscal Year Research-status Report
小学校教師及び児童の数学言語(語彙)の理解とその指導の研究
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25381183
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Research Institution | Aichi University of Education |
Principal Investigator |
志水 廣 愛知教育大学, その他の研究科, 名誉教授 (60252300)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 算数語彙力 / 語彙テスト / 算数言語の理解度 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成25年度テーマ1「小学校教師が算数を教える上で,また,児童が算数を学ぶ上で,算数科にかかわる数学言語(語彙)について,どの程度正確に理解しているか,語彙テストのノウハウをもとに調査する。」については,平成25年度26年度に下学年(1年,2年,3年)と上学年(4年,5年,6年)向けに数と計算の領域について,語彙テストを開発して語彙テストを実施したが,分析は25年度下学年,26年度上学年に分けて行った。平成27年度は,下学年と上学年を合わせた全学年を通した分析を行った。また,教師への語彙調査について分析を開始した。 上学年の研究成果については、第97回全国算数数学教育研究(北海道)大会において発表した。また、下学年の研究成果については、第48回秋期研究大会(信州大学)において発表した。 また、上学年の研究を「小学校高学年指導の算数語彙力の調査研究」(2016.3)の題目で愛知教育大学教職キャリアセンター紀要第1号(pp.27-33)にまとめた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
児童の語彙テストについては、下学年、上学年の分析及び全学年を通した分析をほぼ終えたところである。 教師向けの語彙テストについては調査を終え、結果の分析についてはまだ残っている。 また、算数教科書における語彙の分類調査については進んでいないため、全般的にみてやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
教師向けの語彙テストの分析と算数教科書の語彙の分類調査を特にかけ算に関する語彙に絞って研究することにする。
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Causes of Carryover |
本研究は、2016年2月に延長申請をした。その理由としては3点ある。 第1に、2014年7月より研究代表者の家庭の事情により、研究に時間をさくことができなかったため。第2に、語彙調査の開発及び分析に当初の予定より多くの時間がかかったため。第3に教科書における語彙調査及び語彙指導に関しては未だ着手できずにいるため。よって、語彙調査の総括的なまとめに時間を要することとなった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
語彙調査について下学年の分析結果と上学年の分析結果を併せて、研究報告書にまとめることにする。また、研究発表の旅費としても使用する。
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[Presentation] 児童の数学言語(語彙)の理解の研究22015
Author(s)
志水廣、鈴木由里子、落合康子、下石暢彦、山田淳子、中根睦美、鈴木朝弓
Organizer
日本数学教育学会・全国算数数学教育研究(北海道)大会
Place of Presentation
札幌市立桑園小学校、北海道札幌市中央区北8条西17丁目1
Year and Date
2015-08-07