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2013 Fiscal Year Research-status Report

アレクサンダー・テクニークによる発声指導の体系的指導プログラムの開発

Research Project

Project/Area Number 25381211
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionOita University

Principal Investigator

栗栖 由美子  大分大学, 教育福祉科学部, 教授 (30305023)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 松本 正  大分大学, 教育福祉科学部, 教授 (50145348)
Project Period (FY) 2013-04-01 – 2016-03-31
Keywordsアレクサンダー・テクニーク / 歌唱指導 / 姿勢 / 呼吸法 / バランス / 音色 / 響き
Research Abstract

25年度は、まず、「アレクサンダー・テクニークを応用した姿勢と呼吸法のための指導プログラムの開発(平成23年度)」において作成した指導プログラムを、学校の現場で検証するにあたり、実際に授業をしてもらう小学校教員2名、中学校教員1名に、指導プログラムの詳細な説明を行ったうえで、そのプログラムを使った歌唱指導を実施した。また、NHK全国学校音楽コンクールで優秀な成績をおさめた、東京都の小学校において、姿勢、呼吸法、音色、響きの観点から、詳細な聴き取り調査を実施した。加えて、アレクサンダー・テクニークの理念と原理をさらに深めるために、同テクニークの文献の解読をするとともに、13回にわたる講習を受講した。
以上の成果として、教員に対して行った、指導プログラムを使用した歌唱指導の結果、体の構造や機能にもとづいた歌唱指導は、とかく抽象的な指示を出しがちな歌唱指導のあり方を根幹から変えるもので、大人においても、子どもにとっても重要であることに確信を得ることができた。また、優秀校調査では、通常校との違いにおいて、長時間にわたって歌うための姿勢の確保、これから歌おうとする旋律の把握、響きの作り方、体の方向性の4点について、さまざまな工夫がなされていた。また、この4点は、アレクサンダー・テクニークの理論と共通性があることも明らかになった。そして、13回にわたる習得体験からは、同テクニークの教育への応用として、音色を作るためのさまざまなアイデアを獲得するためには、インヒビションが、また、高い声が出しにくい、ボリュームがない歌唱を改善するためには、ダイレクションが有効であることを導き出すことができた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

平成25年度の計画では、合唱コンクールの優秀校調査、作成した指導プログラムの検証、アレクサンダー・テクニークの習得の3点を掲げた。「アレクサンダー・テクニークを応用した姿勢と呼吸法のための指導プログラムの開発」(平成23年度)において作成した指導プログラムの検証を、平成26年2月3日、2月5日に、大分市の小学校において実施する予定であったが、インフルエンザで学級閉鎖となり、中止することになった。上記の作成した指導プログラムの検証のみ、後れを取ってしまったが、次年度、この検証を実施する小学校も決定し、おおむね順調に進展している。

Strategy for Future Research Activity

平成26年度は、「アレクサンダー・テクニークを応用した姿勢と呼吸法のための指導プログラムの開発」において作成したプログラムの検証を、公立の小学校で行い、その検証結果をもとにプログラムの改善を行う。また、引き続き、アレクサンダー・テクニークの理念に関する研究を深め、習得した技術の向上を図るとともに、新たな項目として、音色と響き等のプログラムを作成、実践し、その検証、改善も行っていく。最終的には、小・中学校教員、合唱指導者を対象とした講習会を開催し、体系化した指導プログラムの成果を発表するとともに、指導プログラムの運用方法を解説した手引書を作成し、実践現場への還元を行う予定である。

URL: 

Published: 2015-05-28  

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