2013 Fiscal Year Research-status Report
小学校教員養成課程での実習特化型授業に基づく理科指導力高度化プログラムの開発
Project/Area Number |
25381224
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
秋吉 博之 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (00454851)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
溝邊 和成 兵庫教育大学, 学校教育研究科(研究院), 教授 (30379862)
石井 恭子 玉川大学, 教育学部, 教授 (50467130)
石渡 正志 甲南女子大学, 人間科学部, 教授 (80553320)
川村 康文 東京理科大学, 理学部, 教授 (90362087)
藤岡 達也 滋賀大学, 教育学部, 教授 (10311466)
福井 広和 就実大学, 教育学部, 准教授 (10708663)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 教員養成 / 初等教育 / 中等教育 / 理科 / 模擬授業 |
Research Abstract |
近年では教員養成課程「理科教育法」等の中で模擬授業を取り入れることが定着してきたが、その実施方法については十分に議論されていない。そこでこれらの指導に豊かな経験を持つ研究代表者・研究分担者が小中学校教員養成課程で、大学生の観察や実験の力量を高めることを意図した「実習特化型授業」を次の観点から検討した。 ①中学校理科との継続性を重視した小学校教員養成課程理科の課題の検討:中学校理科との継続性に着目して、小学校教員養成での理科の課題について検討した。小学校理科の専門性と学生の力量を高めるためにどのような授業が求められるのか、そして小学校教員養成課程の学生は理科をどのように捉えているのかを調査した。この中で国立大学、私立女子大学、私立大学(共学)で「理科教育法」等の授業を担当する教員で、そこでの授業形態や学生の意識について協議した。この結果、国立大学と私立大学では受講者数が異なっており、特に一部の私立大学では、少人数の授業が行われていることが分かった。 ②小中学校教員養成課程の理科に関する授業の中で大学生が身につけるべき基準の策定:学生が小中学校教員養成課程の理科に関する授業の中で身につけるべき基準を策定し、それを達成するにはどのような授業形態やカリキュラムが有効なのかを研究代表者・研究分担者とで検討し、「実習特化型授業」の立案を行った。この中で、観察・実験の技能を高めるための取り組みが必要であることが確認された。 ③観察・実験を重視した「実習特化型授業」の実施とその有効性の検証:②で検討した「実習特化型授業」を研究代表者及び研究分担者が国立大学1校及び私立大学3校で25年度後期に試行し、授業の前後で予備的な調査を実施した。この試行を踏まえて、平成26年度より行う本実施の内容を検討した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
これまで各大学で実施されてきた模擬授業をふまえて、授業の中で大学生に観察・実験の技能を高めることを意図した「実習特化型授業」の実施にむけて共同研究者と共に研究を推進した。平成25年度は、試行として教員養成系の国立大学1校及び私立大学3校の計4大学で観察・実験を重視した授業を実施した。このなかで授業中に調査する評価シートの作成を行い、学生に相互評価を行わせた。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成25年度(初年度)での試行をふまえて、次の研究を推進する。 観察・実験を重視した「実習特化型授業」の実施とその有効性の検証 「実習特化型授業」を研究代表者及び研究分担者が実施して、その有効性について検討する。平成26年度前期において検証のための授業実践を開始した。現在、国立大学2校及び私立大学3校の計9科目の授業で調査・研究を進めており,受講者総数は415名である。内訳は初等理科教育に係る6科目で受講数349名、中等理科教育に係る3科目で受講数66名である。 成果の発表予定 これまでの成果については、平成26年8月に日本理科教育学会全国大会(愛媛大学)で発表の予定である。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度は、試行として授業実践を実施したので、観察・実験に係る備品を最小限とした。平成26年度は、本実施となるので、研究に係る実験器具等を揃えて実施する。 平成25年度の残額は、平成26年度予算とあわせて、平成26年度で実践に必要とされる実験器具等の購入に充当する。
|
Research Products
(1 results)