2013 Fiscal Year Research-status Report
総合的学習における評価規準の作成と評価方法に関する教員研修プログラムの開発
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25381256
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Hyogo University of Teacher Education |
Principal Investigator |
佐藤 真 兵庫教育大学, 学校教育研究科(研究院), 教授 (20324949)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 総合的な学習の時間 / 学習評価 / 教員 / 研修 / プログラム |
Research Abstract |
初年度(平成25年度)は、第一に国内外の理論研究としての文献収集とその分析を実施した。すなわち、これまでの「総合的な学習の時間」での今次改訂において「探究」を担う学習類型としてその位置が明確にされたが「探究」的な学習としての「総合的な学習の時間」において「育てようとする資質や能力及び態度」を学習状況評価することの理論的背景の精査を行った。関連文献等の収集・分析を通して学習評価の対象である「総合的な学習の時間」における「探究」的な学習で「育てようとする資質や能力及び態度」の内実を明確することができた。第二に「総合的な学習の時間」に関する評価研修の先進学校の研修の実態について調査した。ここでは今次改訂以前の「総合的な学習の時間」における学習評価の実践事例である佐藤真編著『「総合的な学習」の評価規準をどうつくるか』学事出版,2002年及び佐藤真編著『「評価資料の作成・活用」を実践から学ぶ』教育開発研究所、2004年等と比較・検討することから「総合的な学習の時間」に関する評価研修の先進学校として全国から4校を選定して研究会を開催し、当該学校ごとの学習評価の特質を明らかにできた。これにより、次年度の研究に繋がる「総合的な学習の時間」に特化した教師の学習評価の力量としての教育的「鑑識眼」を高める評価の研修、とりわけグループ・モデレーション等の評価研修までを含めた「総合的な学習の時間」における評価規準の作成と評価方法に関する教員研修プログラムの開発の方途が試案として導き出せた。これは、次年度以降の我が国の学校教育現場では新規なポートフォリオ評価とパフォーマンス評価についての研究、およびそれを活かしたは今後の「総合的な学習の時間」の学習評価研究と教員研修プログラムの開発におおいに有意義な成果であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度予定の国内外の理論研究としての文献収集とその分析を実施。これにより、これまでの「総合的な学習の時間」での今次改訂において「探究」を担う学習類型としてその位置が明確にされたが「探究」的な学習としての「総合的な学習の時間」において「育てようとする資質や能力及び態度」を学習状況評価することの理論的背景の精査を行い、学習評価の対象である「総合的な学習の時間」における「探究」的な学習で「育てようとする資質や能力及び態度」の内実を明確することができた。次に「総合的な学習の時間」に関する評価研修の先進学校の研修の実態について調査として全国から4校を選定して研究会を開催し、当該学校ごとの学習評価の特質を明らかにできた。これにより、次年度の研究に繋がる「総合的な学習の時間」に特化した教師の学習評価の力量としての教育的「鑑識眼」を高める評価の研修と「総合的な学習の時間」における評価規準の作成と評価方法に関する教員研修プログラムの開発の方途が試案として導き出せた。これは、次年度以降の「総合的な学習の時間」の学習評価研究と教員研修プログラムの開発におおいに有意義な成果であった。
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Strategy for Future Research Activity |
「総合的な学習の時間」に関する評価研修の先進学校として全国から4校を選定して研究会を開催し、当該学校ごとの学習評価の特質を明らかにできたことにより、本年度の研究として、「総合的な学習の時間」に特化した教師の学習評価の力量としての教育的「鑑識眼」を高める評価の研修、とりわけグループ・モデレーション等の評価研修までを含めた「総合的な学習の時間」における評価規準の作成と評価方法に関する教員研修プログラムの開発の方途を導出したい。加えて、我が国の学校教育現場では新規なポートフォリオ評価とパフォーマンス評価についての研究を活かした「総合的な学習の時間」の学習評価の方策とその教員研修プログラムの開発を進める。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
実践研究校での学校行事の変更により研修会が不可能となったため。 実践研究校での学校行事の変更により研修会を前倒しし2学期に実施する。
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Research Products
(1 results)