2014 Fiscal Year Research-status Report
英語リーディングにおける同一指示・「言い換え」表現の理解を促すための教材開発
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25381259
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
高塚 成信 岡山大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (70132652)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | リーディング / 同一指示 / 言い換え表現 / 理解指導シラバス / 理解能力測定テスト |
Outline of Annual Research Achievements |
(1) 前年度に検討した同一指示・「言い換え」表現について構築したデータベースおよび中学生,高校生,大学生に実施した同一指示・「言い換え」表現理解度調査の結果に基づいて,中学校(3年間),高等学校(3年間),大学(2年間),計8年間一貫の同一指示・「言い換え」理解指導のシラバス(内容と方法)を開発した。 シラバスの開発にあたっては,中高大で指導される語彙・文法項目との関連において,同一指示・「言い換え」を理解する際にどのような問題が生じる可能性があるのかをシミュレーションしながら,学年ごとに指導すべき内容と方法を開発し,年度の後半には,パイロット的に中学校,高等学校,大学1校ずつで実施し,教育プログラムの形成的評価により,問題点を洗い出し,必要な修正を加えた。
(2) 同一指示・「言い換え」理解能力を測定するテスト(学年別)を開発した。 テストの開発にあたっては,開発するシラバスとの関係で,学年ごとに指導されることになる同一指示・「言い換え」表現が理解できるようになっているのか測定できるテストを作成した。年度の後半には,パイロット的に中高大,各1校ずつでテストを実施し,形成的評価により,問題点を洗い出し,必要な修正を加えた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
管理職(研究科長・学部長)の仕事が予想以上に忙しかったが,できる限り研究にも時間を割くことによって,研究計画の大半を予定通り進めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
前年度に開発した同一指示・「言い換え」理解指導シラバスおよび教材を使って,中学校,高等学校,大学での同一指示・「言い換え」理解指導の効果検証を行う。指導中は,その様子を録画するとともに,一部学習者を抽出して,作業遂行時における認知的活動に関する内省的データを収集し,初年度の調査結果を再検証する。
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