2014 Fiscal Year Research-status Report
情報機器変遷史を考慮した技術・情報教育のための希少技術遺産復元教材の開発
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25381261
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Research Institution | Naruto University of Education |
Principal Investigator |
菊地 章 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (20127822)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 情報機器変遷 / コンピュータ / 技術・情報教育 / 希少技術遺産 / 復元教材 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,情報機器変遷史を考慮した技術・情報教育のための希少技術遺産復元教材の開発について研究している。学校教育における情報教育ではアルゴリズムならびにプログラミングの教育を含むことは当然であるが,その背景としての計算機器変遷を意識することも重要となる。ただ,コンピュータの歴史に重点を置くことが多く,紀元前からの計算機器変遷の観点からの教育も今後のコンピュータならびに情報環境の進展を予想する上で重要となる。 昨年度の研究では3次元造形教材に関わる基本的なノウハウの蓄積ならびにアジア圏でのそろばんを主体とした計算機器編成に関わる調査を行った。本年度は計算機器に関わる情報収集を発展させるために,暗号に関わる情報機器利用の歴史としてのNSA Crypto Museum,宇宙開発分野における情報機器利用の歴史としてのSteven F. Udvar-Hazy CenterとNational Air and Space Museum,生活におけるコンピュータ利用の歴史としてのSmithsonian National Museum of American History,科学教育の視点からのコンピュータ利用としてのThe Exploratorium,コンピュータそのものの歴史としてのComputer History Museumを訪問して情報収集した。これらにより,暗号器としてのEnigmaの機械式暗号方法の習得,宇宙開発分野でのコンピュータ利用,科学教育分野でのコンピュータ利用,コンピュータそのものの歴史的変遷等について,画像データベースの更なる充実を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究では情報機器変遷史を考慮した技術・情報教育のための希少技術遺産復元教材の開発について研究している。当該年度の研究では,情報機器変遷史における重要機器についての情報収集を行い,今後の教材開発のための基礎情報の充実を行うことができた。当初の予定通りの進行状況となっており,概ね順調に進展していると判断できる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究では,具体的な3次元教材の開発を進める。このとき,従来の石膏トナー形式の3次元教材の造形のみでなく,樹脂を使用する3次元造形教材の開発も行う。
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Causes of Carryover |
当初当該年度に樹脂対応の3Dプリンタを購入予定であったが,機能としては既に古くなっており,機器の再検討を行う必要が生じていた。価格については若干高くなるが,高機能化が進んだ新製品を利用することにより格段に研究が向上することを考慮し,機器購入を遅らせて次年度購入とした。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
当初購入を予定していた機器の機能以上の樹脂対応3Dプリンタを新年度に入って購入し,研究の促進を図る予定である。
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Research Products
(13 results)