2014 Fiscal Year Research-status Report
グローバリゼーション下の教育実習を中核とした教員養成制度改革の日伊比較研究
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25381282
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Research Institution | Kansai University of International Studies |
Principal Investigator |
川村 光 関西国際大学, 教育学部, 教授 (50452230)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
紅林 伸幸 常葉大学, 教育学部, 教授 (40262068)
長谷川 哲也 静岡大学, 教育学部, 講師 (90631854)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 教員養成 / 教育実習 / 教職の高度化 / 国際研究者交流 / 国際情報交換 / イタリア |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、グローバリゼーションのもとで、現在、教員養成改革を行っているわが国とイタリアの教育実習プログラムを中核とした教員養成システムを比較し、教職の高度化を目指すわが国の教員養成システムにおける教育実習プログラムのあり方について検討し、そのプログラムでどのような教員が養成されようとしているのかを考察することである。 その目的を達成するために、平成26年度は次のことを行った。第一に、イタリアの教員養成に携わっているイタリア人研究者を日本に招聘し、小・中学校教育実習についてのフィールドワークと、教員養成系大学での大学教員に対するインタビュー調査を彼女らに行っていただいた。第二は、日本とイタリアの教員養成系大学・学部の学生を対象とした質問紙調査を実施するにあたり、イタリア人研究者と質問紙作成を行った。今後、イタリアと日本で調査を実施する予定である。これら二つの調査研究は、イタリアの教員養成の現状をもとに、日本の教員養成システムを相対的に捉えるにあたって有益である。第三は、イタリアの教員養成に携わっている大学教員へのインタビュー調査と、イタリアの小学校実習についてのフィールドワークを行った。その成果は、「改革期にあるイタリアの小・中学校教員養成」『関西国際大学教育総合研究叢書』第8号に掲載された。このことを通して、まずイタリアの教員養成の現状把握を行った。今後は日本の教員養成との比較検討を行っていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定していた調査研究を実施することができた。また、これまでの研究成果を公表することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、イタリアと日本の教員養成系大学・学部の学生を対象とした質問紙調査を実施する予定である。だが、イタリアの教員養成は改革期にあり、新たなシステム(小学校教員養成システム)の完成は平成28年度である。だが、本研究は平成27年度が最終年度であるため、イタリアの教員養成システムの完成年度を待たずして終了するという問題点がある。そのことについてイタリア人研究者と協議した結果、研究を1年間延長し、イタリアの新教員養成の実態を調査する計画をたてた。
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Causes of Carryover |
当該助成金が生じた理由は、計画ではイタリアでの実地調査を研究代表者と研究分担者で行う予定であったのだが、実際は研究代表者単独で行ったからである。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成27年度にイタリアと日本で質問紙調査を実施するとともに、データ入力を行う。また、今後、研究代表者と研究分担者が、イタリアの教員養成に関するフォローアップ調査を行う。
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Research Products
(1 results)