2016 Fiscal Year Research-status Report
日本語コーパスと内省に基づく論述文語彙指導のためのWeb教材開発とその評価
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25381286
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Research Institution | University of Kochi |
Principal Investigator |
井上 次夫 高知県立大学, 文化学部, 教授 (30342463)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 篤人 奈良工業高等専門学校, 電子制御工学科, 講師 (80619867)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 日本語コーパス / 論述文語彙 / Web教材 / 教材開発 / 様式的位相 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、日本人学生、外国人留学生などが作成する小論文、レポートなどの論述文において話し言葉をはじめとする不適切な語彙使用が散見される実態を改善することを主目的とする。 その方策として、Web論述文語彙教材を開発し、それについての評価を行うこととしている。これにより、論述文語彙指導の効果を高めることができる教材を完成させようとするものである。 そのために、これまで作成した論述文語彙教材(「単語の文体」「アカデミックワード演習」「アカデミック・ジャパニーズ表現の演習」)に新たな資料を加え、当面、必要とされる基本的な重要論述文語彙の選定を進めるとともに、その語彙能力を高めるための具体的なサンプルを作成し、練習問題を作成のための準備段階にまで至った。 同時に、それをWeb教材とするための環境作り(ツール、コンテンツ構成など)を推し進めた。また、本教材を公開するためのホームページ作成について準備、教材コンテンツのためのツール類の準備、学内での運用(ムードルによる問題作成と分析)に関する準備を整えることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成27年度に研究代表者の所属機関の変更があり、研究環境及び進捗状況への影響が平成28年度にまで及んだため。
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Strategy for Future Research Activity |
Web論述文語彙教材の内容・コンテンツの検討・開発を速やかに進め、秋までに練習問題を実際に搭載したWeb教材を学内の日本人学生、外国人留学生を対象に公開し、試用する。また、研究協力者等にも意見を求め、問題点を修正し、本教材を完成させる。
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Causes of Carryover |
研究進捗状況にやや遅れがあり、研究推進に必要な物品等の購入や研究成果発表のための旅費などの支出が滞ったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究完成年度にあたり、本研究の推進及び成果発表を行うことを目的に、主に教材冊子作成、旅費等の支出を行う。
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