2013 Fiscal Year Research-status Report
特別支援教育用ブレンディドラーニングの利用時ワークロードの要因検討と品質特性分析
Project/Area Number |
25381291
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
熊井 正之 東北大学, 教育情報学研究部, 教授 (60344644)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 平 東北大学, 教育情報学研究部, 准教授 (30312614)
渡部 信一 東北大学, 教育情報学研究部, 教授 (50210969)
松浦 淳 青森中央短期大学, 幼児保育学科, 講師 (50612462)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ブレンディドラーニング / ワークロード / 特別な教育上のニーズ |
Research Abstract |
本研究は、教育機関において特別な教育上のニーズを有する学習者への教育、特別支援教育に有効にブレンディドラーニングを活用するため、ブレンディドラーニング教材・学習システムの利用の妨げとなる利用時のワークロードの現状を検討するとともにその要因を明らかにする。また、ブレンディドラーニング教材・学習システムのユーザビリティも含む品質特性の分析を行い、現状、問題点とその要因を明らかにするとともに、解決方法の具体例を提案する。 当該年度は、1.障害のある学習者事例へのブレンディドラーニング実践におけるワークロード関連エピソード、利用時品質特性関連エピソードを収集・分析した。具体的には、(1)学習者事例の学習上の困難さと支援ニーズの把握のため、日常的学習の観察等を実施し、学習活動の種類、学習方法等を調査した。(2)ブレンディドラーニングによる支援の実践とワークロード・利用時品質特性関連エピソードの収集・分析のため、現有のeラーニングシステムを使用したブレンディドラーニング教材を事例向けに改変・提供し、学習支援を実践した。経過・効果からワークロード・利用時品質特性関連エピソードを収集・分析した。 2.ブレンディドラーニング利用時の客観的・主観的ワークロードの現状と要因の検討を計画・開始した。具体的には、(1)現有のブレンディドラーニングシステムと教材を学習者に提供して利用時ワークロードを測定するため、従来使用してきたユーザビリティテスト用課題の修正版の作成を開始した。(2)ブレンディドラーニング教材・システムと修正版のワークロード測定用課題を用いた利用時ワークロード測定・評価の計画を開始した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当該年度は下記1を実施し、2を計画・開始する計画であった。 1.障害のある学習者事例へのブレンディドラーニング実践におけるワークロード関連エピソード、利用時品質特性関連エピソードの収集・分析、具体的には(1)障害のある学習者事例の学習上の困難さと支援ニーズの把握、(2)ブレンディドラーニングによる支援の実践とワークロード・利用時品質特性関連エピソードの収集・分析。2.障害のある学習者におけるブレンディドラーニング利用時の客観的・主観的ワークロードの現状と要因の検討(計画・開始)、具体的には(1)障害のある学習者へブレンディドラーニングシステムと教材を実験的に提供する際の課題の修正の計画・開始、(2)ブレンディドラーニング教材・システムの利用時ワークロードの測定・評価の計画・開始である。 これらの計画はおおむね進展していることから上記の達成区分と判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、26年度には下記1を継続実施し、26年度末に2を開始する。さらに、27年度には2を継続実施し、3年間の研究を総括する。 1.障害のある学習者におけるブレンディドラーニング利用時の客観的・主観的ワークロードの現状と要因の検討 2.特別支援教育用のブレンディドラーニングの品質特性の現状分析と解決方法例の提案
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
消耗品等で予想より割引額が大きく安価で購入できたものがあったためである。 次年度の消耗品等の購入に有効活用する計画である。
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