2014 Fiscal Year Research-status Report
デジタル教材を用いた読み書き障害のある児童生徒のための学習支援システムの構築
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25381306
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Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
金森 裕治 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (30362742)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | マルチメディアデイジー図書 / 学習支援システム / 導入・活用・評価方法 |
Outline of Annual Research Achievements |
読み書きに困難のある児童生徒に対するマルチメディアデイジー図書を活用した学習システムの構築に向けて、マルチメディアデイジー図書機能の活用方法の実態について、研究協力者とともに調査項目であるマルチメディアデイジー教科書を含むデジタル教材を用いた学習への「導入方法」、「活用方法」、「評価方法」を類型化した。類型化に基づき学習支援プログラムを作成している。 マルチメディアデイジー教科書を含むデジタル教材を効率的に活用するために「音声入力」、「テキスト入力」、「画像処理」等の担当からなる「デイジー教科書作製チーム」を作り、香芝市教育委員会の了承を得て、小学校3・4年生社会科「わたしたちの郷土香芝市」のマルチメディアデイジー化に取り組んだ。マルチメディアデイジー化した「わたしたちの郷土香芝市」を香芝市教育委員会を通して香芝市立小学校10校に配布し、導入・活用・評価について検討している。また、社会科副教材のマルチメディアデイジー化におけるマニュアル作りにも取り組んでいる。 効果の検証として、①森田式読み書き検査、②自尊感情測定尺度(東京都教職員研修センター2011)、③印象的評定、④特異的発達障害ガイドライン特異的読字障害(単音速読読み検査・単語速読検査・単文音読検査)を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
教科書や副教材のマルチメディアデイジー化を引き続き行っていきたい。 有効性の検証として、①視線の軌跡の測定、②読みの流暢性の測定にも取り組んでいきたい。
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Strategy for Future Research Activity |
①デイジー教科書や副教材の作製 ②マニュアル作り ③マルチメディアデイジー教科書活用事例集の発行 ④研究協力者の所属する小中学校・特別支援学校において学習支援プログラムを試行し、有効性を検証する。 ⑤教育委員会との連携を基に「学習支援システム」のモデルを構築する。
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Causes of Carryover |
金額が3,564円と少額であり、支出費目に該当するものが特になかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
その他の印刷費に充てたい。
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