2014 Fiscal Year Research-status Report
高等専門学校における発達障害学生のキャリア形成支援プログラム開発
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25381335
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Research Institution | Tsuyama National College of Technology |
Principal Investigator |
江原 由美子 津山工業高等専門学校, 一般科目, 講師 (70560449)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
角谷 英則 津山工業高等専門学校, 一般科目, 准教授 (90342550)
山本 浩二 北九州市立大学, 基盤教育センター, 准教授 (50560447)
松田 修 津山工業高等専門学校, 一般科目, 教授 (60342549)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 特別支援教育 / キャリア教育 / 発達障害 / 高等専門学校 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、高等専門学校(以下、高専)において特別な支援や配慮を必要とする学生について、その特性を実証的に把握することによって、工業高専の教育体系に整合的な特別支援教育を構想すること、および発達障害学生が将来的に中堅技術者として社会内に位置を獲得するための特別支援キャリア教育プランを立案することを目的としている。 平成25年度の研究を通して、高専の特別支援教育で最も立ち後れており、可及的に整備する必要があるのは、学生寮における支援であることが明らかになった。そこで、平成26年度は、学生寮における対応や支援について考察するべく、中国地区8高専でアンケート調査を行った。そして、平成26年度中国地区高等専門学校学生相談室長連絡会議で特別支援教育シンポジウムを開催し、「中国地区学生寮における発達障がい学生への対応・支援に関する調査報告」を行った。研究代表者は、女性研究者研究交流会(国立高等専門学校機構や技術科学大学に在籍する女性の教員・技術職員を対象とした会)でも発表を行い、本研究の主たるフィールドである高専の教育関係者に対し、広く研究成果を知らせるよう努力した。また、研究分担者は、各自の専門分野と関連づけた研究を行い、学会・研究会でその成果を報告している。なお、研究代表者は、本研究の成果も書類審査で加味され、平成27年4月1日付で特別支援教育士(S.E.N.S)の資格を取得している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
他高専で特別支援教育に携わる教職員の協力も得て、効率的に研究を進めることができている。また、研究成果の報告も随時行っており、おおむね順調であると言える。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度に実施した、「学生寮における発達障がい学生への対応・支援に関する調査」を元に、発達障害学生に対する、より良い対応・支援のあり方について考察する。また、研究分担者の研究成果も合わせ、キャリア形成プログラムの作成を行う。 研究成果については、高専教育関係者が多く参加する学会やフォーラムで発表する他、特別支援教育関連の学会でも発表する予定である。
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Causes of Carryover |
初年度に研究集会を自校で開催したため、会場費がかからず残額が生じた。その残額を平成26年度に全て使用するには至らなかったため、次年度使用額が発生した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
他高専における特別支援について調査するための旅費や物品費、研究成果を学会や研究会で発表する際の旅費として使用する予定である。
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Research Products
(9 results)