2014 Fiscal Year Research-status Report
単一分子接合のスイッチング機構および熱起電力発生・熱生成と散逸の理論
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25390007
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| Research Institution | University of Toyama |
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Principal Investigator |
上羽 弘 富山大学, その他の研究科, 名誉教授 (70019214)
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| Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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| Keywords | 走査トンネル顕微鏡 / 振動励起 / 表面反応 / 単一分子 / トンネル効果 / 反応速度 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
当初の研究計画に基づいて金属表面に吸着した単一分子の運動や反応およびコンダクタンスの変化を制御するスイッチング効果などについての研究を行った。
具体的には
１）重水素置換されたアセチレン分子の回転を制御した分子スイッチング機構を明らかにした。
２）ジメチルサルファ分子のかい離反応のトンネル電圧依存性、特に低電圧での２電子過程と高電圧でのコンビナーションバンド励起による１電子過程への乗り移りの実験を説明した。
３）水酸基分子の吸着配向変化によるスイッチング現象を振動励起支援トンネル効果野理論で説明した。
４）単一分子反応のトンネル電圧依存性（アクションスペクトル）の一般理論を構築した。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
金属表面に吸着した単一分子の運動や反応およびコンダクタンスの変化を制御するスイッチング効果に関するいくつかの先駆的な実験を説明する理論を構築し、それらの素過程を
明らかにした。
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| Strategy for Future Research Activity |
当初の研究計画が順当に成果を上げているので、今後も継続して行う。また電極で挟まれた単一分子を経由する熱移動と散逸の問題にも取り組む予定である。
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| Causes of Carryover |
スペインのサンセバスチアンにある国際理論物理研究所とスエーデンのカルマー大学に出張して共同研究を行う予定であったが、私の健康上の理由および相手方の都合で実現しなかった。
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| Expenditure Plan for Carryover Budget |
スペインのサンセバスチアンにある国際理論物理研究所とスエーデンのカルマー大学に出張もしくは当該研究者を招へいする。
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